【野球】理想のバッティングフォームなんてものは存在しない!?
皆さんはバッティングフォームについてどのような考えをお持ちでしょうか?
バッティングフォームは野球においてものすごく重要だと思っています。
中にはバッティングフォームなんて関係ないという指導者も中にはいます。
あの長嶋茂雄さんもバッティングフォームなんてどうだっていいというように言っています。
さて、そんなバッティングフォームですが果たして理想のバッティングフォームというものはあるのでしょうか?
今回はバッティングフォームについて紹介していきたいと思います。
理想のバッティングフォームとは?
理想のバッティングフォームって一体何なのでしょうか?
そもそも理想のバッティングフォームなんてあるのでしょうか?
まずこういったことから疑問を感じるかと思います。
私としては、理想のバッティングフォームなんてものは存在しないと思っています。
もちろんバッティングには基本や重要なポイントはいくつかあります。
ですが全員に共通する理想のバッティングフォームというものは存在せず、「こんなバッティングフォームで打ちなさい!」というようにバッティングフォームを強制してしまうことの方が大きな問題になると思っています。
実際にプロ野球選手などを見ていても現在でも、昔の選手でも「なんでそんなバッティングフォームなの?」なんて思うような選手はいますよね。
ですがそれでもしっかりと結果を残している選手も多いですし、3度の三冠王に輝いたあの落合博満さんも最初は周りからあんなバッティングフォームで打てるわけないなんていわれていました。
それでも引退をして結果を見てみればプロ野球史の残るバッターですし、プロ野球史上最高の右打者なんて言われることも多いですよね。
ですが、落合さんのバッティングフォームでは打てないと言っていた人たちの意見もある種正しいと言えば正しいのかもしれません。
実際に落合さんのバッティングフォームを真似して他の選手が打てるかと言われたら難しいでしょうし、あのバッティングフォームは落合さん独自のこだわりや感覚などが本人にしか分からない細かいレベルの話であるのだと思います。
要は理想のバッティングフォームと言うのは最終的には人それぞれであり、極論を言えば周りに理解されなくても自分にしかない感覚や理由があれば良いと私は思っています。
例え誰にも理解されないバッティングフォームでも誰よりも成績を残せば何も言えませんよね。
バッティングフォームはなんでもいいのか?
理想のバッティングフォームなんて存在しないと紹介をしてきましたが、かといってバッティングフォームはなんでも良いというわけでもないです。
ただやみくもに思い切りバットを振り回すだけであったり、てきとうにバットを振っていてもバッティングは上達しません。
理想のバッティングフォームはないというのはあくまでバッティングに必要な要素を理解したうえで、それをどうバッティングフォームに組み込むかは人によって変わるという意味です。
自分のバッティングには今何が足りないか。
↓
どうすれば足りない部分を補えるか。
↓
そのためにどんな動きをバッティングフォームにいれるか。
このような流れであればバッティングフォームは自由であっても良いと思います。
バッティングフォームの形に正解はないです。
ただし、
なぜバッティングフォームの中でその動きをするのか
その動きを取り入れる意味と効果とは何か
こういったことを打つ本人が理解していないとバッティングフォームとしては良くないですし、それは自分に合っていないバッティングフォームと言えるでしょう。
バッティングフォームのポイント
続いてバッティングフォームを作っていくうえでポイントとなる要素をいくつか紹介をしていきます。
これからバッティングで最低限必要となってくることを紹介していくので、それをバッティングフォームの中にどのように組み込んでいくか、どんな動きをすれば自分は上手く出来るかを考えていきます。
バッティングフォームには正解や理想はないですが、バッティングには重要なことや基本的なことがたくさんあります。
バッティングフォームは自由ではなりますが、バッティングで必要なことをパフォーマンスとして表現できるバッティングフォームであることはどんな打者にでも共通すると思います。
いくつかのバッティングのポイントを、どのようにバッティングフォームの中に取り入れるか。
そういった点を考えながらバッティングフォームを考えていくことは大切になります。
バッティングフォームのポイント@ 目と肩の位置
バッティングフォームを考える上でまず重要なのが目と肩の位置です。
多少の上下はあるかもしれませんが、バッティングフォームの基本として目と肩の位置は構えからボールを打つ瞬間まで変わらないというのがポイントになります。
その理由としては、技術云々ではなくバッティングの根本的な部分にあります。
バッティングとは
ピッチャーがボールを投げる
↓
ボールを目で見る
↓
目で見た情報をもとにコースや球種などを判断する
↓
それに対するスイング動作が脳から信号として送られる
↓
ボールを打つ
大きく分けるとこのような動きで成り立っています。
ここで考えてみて下さい。
どんなに素晴らしいスイングが出来ても、どんなに素晴らしいバッティングフォームでもボールが見えなければバッティングは成り立ちませんよね。
プロ野球のスーパースターでも目を閉じてボールを打ってくださいと言われたら、それは不可能です。
バッティングとは技術云々の前に、まずしっかりとボールを見ることが大切になります。
そして、良いバッターに共通するのがボールの情報をより正確に処理できるということです。
よく言われる動体視力が優れている選手はバッティングが良いというのはこういうことなんですね。
※関連記事 バッティング ボールの見方や目線で打率が大きく変わる
そこで目の位置と肩の位置がバッティングフォームでは重要になります。
目の位置がずれてしまうと、ボールを正確に見ることは難しくなります。
打てない選手で多いのが構えの位置と、打つ瞬間の目の位置が全然違うバッティングフォームをしている選手です。
ピッチャーが投げた瞬間の目の位置で見た情報と打つ瞬間の目の位置が違うとボールの情報に誤差が生じます。
打ち損じの大きな原因は目の位置ということが非常に多いです。
ですので細かいスイング動作やバッティングフォームを考える前に、まずボールをしっかりと見るために目の位置と肩の位置を動かさないということを意識してください。
バッティングフォームのポイントA 打つポイント
続いて紹介するバッティングフォームを考えるうえで重要なのが打つポイントです。
打つポイントと言うのはどの位置でボールを打つかという意味で、このポイントの違いによってボールに伝わる力も全然変わってきます。
人それぞれ自分に合ったポイントでがあり、そのポイントで打つことで最大限の力をボールに伝えることが出来ます。
ですので良いバッターと言うのはどのコースに対しても自分のポイントをしっかりと知っていおり、なおかつ自分のポイントで打つことが出来ます。
ですので、自分のポイントでしっかりと打てるようにするということを考えながらバッティングフォームを考えていくと良いと思います。
どのようなフォームならスムーズに自分のポイントまでバットを出せるか。
自分の思うような形でポイントまでバットを運ぶにはどんなバッティングフォームが良いのか。
この辺りを意識すると自分に合ったバッティングフォームも見つかりやすいと思います。
バッティングフォームのポイントB 正しい体重移動
続いてのバッティングフォームのポイントは正しい体重移動です。
体重移動という言葉はバッティングではよく聞く言葉ですが、簡単に言えば腕や反発力だけでなく下半身や体全体を使いボールにっより大きな力を伝える動作のことです。
バッティングフォームを考える、作っていくうえで体重移動も1つ大きなポイントになります。
そんな体重移動ですが、間違った形で身につけてしまうとかえって打てなくなる原因になってしまうこともあります。
そして、体重移動をしようとしているものの、上手く出来ていなかったり、体重移動が正しく理解できていないという選手は結構多いんです。
そして、中にはバッティングフォームが原因で体重移動が上手く出来ていない選手もいます。
どうすればうまく体重移動が出来るかを考えながらバッティングフォームを考えていくのが大切です。
例えば足を高く上げるバッティングフォームの選手は多くいますが、足を高く上げれば軸足にかかる体重も大きくなります。
その体重をうまく軸足にためることが出来ず、外側に体重が逃げてしまったり、軸がブレてしまうようなバッティングフォームでは体重移動も出来ませんし、バッティングが割る方向へ行ってしまいます。
良かれと思ってやっているつもりの体重移動が結果的に打てない原因を作っては元も子もないです。
ですので体重移動が正しく、しっかりと出来るバッティングフォームの動きを考えていくと、自分に合ったバッティングフォームも見つかりやすいと思います。
※関連記事 バッティング 正しい体重移動で下半身主導のスイングを身につける練習
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は野球における理想のバッティングフォームについて紹介をさせていただきました。
記事中でも書いた通り、全員に共通する理想のバッティングフォームなんてものはないと私は思っています。
大事なのはなぜそのバッティングフォームなのか、なぜその動きをバッティングフォームに取り入れているのか。
これらを選手本人がしっかりと理解し、バッティングをすることです。
良く、野球選手のモノマネは良い練習になるなんて言われますが、その選手がなぜバッティングフォームの中で特徴的な動きをしているのかなどを考えてみるとバッティング上達にもつながりますし、自身のバッティングフォームのヒントにもなると思います。
バッティングフォームに絶対にこうするべきなんてものはありません。
色々な指導者からの指導や、何か得た情報などをもとに、いかにして自分のバッティングを良くするために、バッティングフォームに取り入れていくか。
良いものは吸収し、合わないものはやめる。
これを繰り返すうちに自分だけの自分に合った最高のバッティングフォームが見つかると思います。
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