バッティング練習に使うバットのおすすめは?打撃上達方法
バッティング練習には当然バットを使いますよね。
特に気にしたことがない人もいるかもしれませんが、バッティング練習に使うバットを工夫している人も結構多いんですよね。
また、どのバットを使うかだけえでなく、最近では様々なバットがあり、バッティング練習用のバットや、何かに特化したバットなんかも結構あります。
良いものは取り入れて、さらにバッティング練習を効果的なものにする。
これは野球の上達には必要な考え方ですよね。
そこで今回はバッティング練習に使うバットについて紹介をしていきたいと思います。
金属バットの使用には注意を
アマチュア野球(高校生以下)でバッティング練習で使うバットとして最も多いのがおそらく金属バットだと思います。
別にこれ自体はなんの問題もなく、金属バットを使うとバッティング練習の効果がないということは決してないです。
むしろ試合で使うバットと全く同じものを使ったほうがより試合に近い感覚でバットを振れるので良いとは思います。
ただ注意してもらいたいのは金属バットは実は打てば打つほど弾きが悪くなったり飛びにくくなると言われています。
軟式ボールを打つのであればそこまで影響はないですが、特に硬式ボール打つ場合同じ金属バットで毎日打ち続けると少なからず影響が出てきます。
なので試合で使う金属バットでバッティング練習を行うことは悪いことではないですが、そういった点は注意が必要です。
理想を言えば同じバットを2つ用意し、試合用と練習用で分けるのが一番良いのですが、バットだって安くないですし同じものを2本買うとなるとやや抵抗がありますよね。
なのでそこまで慎重になる必要もないですが、出来れば試合用と練習用の金属バットは分けて、練習用は試合用のバットに重さや長さなどが近いものを使用すると良いかと思います。
短尺バット
バッティング練習に使用するおすすめのバットの1つが短尺バットです。
短尺バットとは名前の通り短いバットのことでこれ使って素振りやティーバッティングなどを行っていきます。
ちなみにこの短尺バットを使ったバッティング練習は、筒香嘉智選手など多くのプロ野球選手の実践している練習です。
短尺バットを使うことでバットが外回りするスイングを改善し、体の近くをバットが通るスイング、いわゆるインサイドアウトと呼ばれるスイングが身につきやすくなります。
バットが外回りしてしまうとボールに最大限の力を伝えられず、打球が飛ばなかったり、ボールに打ち負ける原因を作ってしまいます。
筒香選手が豪快なホームランや強烈な打球を飛ばせる要因の1つとして、この短尺バットで身につけたスイングがあると思います。
短尺バットは通常のバットに比べて短く扱いやすいです。
特に野球を始めたばかりの人や、バットに振られてしまう人の場合、長くて重いバットを使うとどうしてもヘッドが外回りしていまいがちです。
これを重心がグリップ側にあり、なおかつ短い短尺バットを使うことで直していきます。
野球を始めたばかりの選手が正しいスイングを身につける方法としてや、野球経験の長い人でもスイング動作の確認としても使えるので短尺バットは非常におすすめです。
木製バット
続いて紹介するバッティング練習におすすめのバットは木製バットです。
こちらは特殊なものではなく普通の木製バットで問題ありません。
なぜ木製バットがおすすめなのかと言いますと、木製バット特有の打ち方がバッティングに活きてくるからです。
よく高校生がプロに入ってまず木製バットへの対応に苦しむなんて聞きますよね。
ですが中にはすぐに木製バットを使いこなしてしまう選手もいます。
そもそもなぜバットということは変わらないので金属バットから木製バットに変わるだけで打てなくなる人がいるのかと言いますと、実は金属バットと木製バットは打ち方が少し違います。
金属バットの場合、当てただけでもそれなりに飛んでいきます。
プロ野球選手などから見れば全然ダメに見えるスイングであっても芯に当たれば打球が飛んでしまうのが金属バットの良いところでもあり、悪いところでもあります。
逆に木製バットはしっかりとボールに力が伝わるスイングをしないと打球は飛びませんし、打ち負けてしまいます。
そして金属バットとの打ち方の最大の違いはバットをしならせるということです。
色々な言い方がありますが、ヘッドを走らせるなんて言い方もされますね。
このバットをしならせるスイングが木製バットで打球を飛ばすには必要になり、そしてそのバットの使い方、スイングは金属バットを使う時にも活きてきます。
金属バットで打てる選手が木製バットに変えると別人のように打てなくなる例は多いですが、その逆はあまりありません。
木製バットで打球が飛ばせる、強い打球が打てるスイングは、金属バットでのスイングでも役に立ちます。
バットをしならせる、ヘッドを走らせるスイングを木製バットを使うことで分かりやすく身につけるのはバッティング練習としておすすめです。
長尺バット
続いてはおすすめバットとして長尺バットを紹介します。
先ほど短尺バットについて紹介しましたが、長尺バットもバッティング練習に使うと効果的です。
長尺バットを使ってうまくスイングをするには腕や上半身だけでは難しいです。
よく下半身を使ってスイングをするべきというような言葉を耳にすると思いますが、そういったスイングが出来ないと長尺バットは扱えません。
そして、そういったスイングを長尺バットを使うことで身につけることも出来ます。
下半身を使った理想的なスイングの形を身につけるバッティング練習として長尺バットは非常におすすめですし、軸を安定させるのに必要な体幹の強化にも効果的です。
ただし注意点もあります。
長尺バットは先ほど短尺バットの紹介時に説明をしましたが重たいものがあり、そういったもので振ると変なスイングのクセがついてしまうことがあります。
それにバットが長く重たい場合、ヘッドの重さにつられてバットが外回りしてしまう、理想的とは程遠いスイングにもなってしまいます。
ですので長尺バットは出来れば長くて軽いものが理想的です。
軽ければ長いバットに振られてしまう心配もなく、自分のスイングをしたうえで正しい形を身につけることが出来ます。
インサイダーバット
最後に紹介するバッティング練習におすすめのバットはインサイダーバットです。
インサイダーバットは2017年WBC準優勝国であるプエルトリコ代表であり、2017年ワールドシリーズを制覇したアストロズの4番バッターを務めたカルロス・コレア選手が練習で使用していることで話題になったバットです。
現在でもメジャーリーグの球団をはじめ、多くのチームでバッティング練習で使われているバットです。
インサイダーバットの効果は様々で
・自分に合った正しいバットの握りが自然と身につく
・ドアスイング(外回りするスイングの)の改善
・正しいインサイドアウトのスイングが身につく
・ミート力とスイングスピードの向上
・広角に強い打球が打てる
こういった効果がインサイダーバット使用者から多く挙がっています。
バッティングの基礎となる部分を身につけることが出来ることと、その確認方法として現役のメジャーリーガで試合前にインサイダーバットでバッティング練習をする選手も多いです。
インサイダーバットを使ってティーバッティング、トスバッティングをすることで上記のバッティングに必要な数々の要素が分かりやすく、自然と身についていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はバッティング練習に使用するバットとしておすすめなものをいくつか紹介させていただきました。
最初にも言いましたが、近年はバッティング練習と言っても細かく目的を分けて行ったり、目的ごとに効果的な練習やバットがたくさん出ています。
ただバッティング練習をするだけでなく、効果のあるものや良いものは取りいれることでバッティング上達につながると思います。
バッティング練習に使うバットはそのうちの1つになりますが、目的やどんなことを身につけたいかに合わせて使用するバットを工夫してみるとバッティングに大きな変化が表れると思いまよ。