バッティング 力の入れ方と抜き方
力を抜いてとか、リラックスしてなどというのはよく言われることです。
ですが全く力を入れずに振るのを難しいと感じる人もいます。
それに力強く振れ!強いスイングが出来るようになるべき!なんてことも言われるのにリラックスして打てと言われたり、力を抜けとも言われます。
そして当然力を真全く入れずに振ったらボールに打ち負けてしまいますし、打球は飛びませんよね。
このあたりのバッティングにおける力の入れ方や抜き方って正しく理解しないと良い方向へはいきません。
そこで今回はバッティングにおける力の入れ方や抜き方についてを紹介していきたいと思います。
力を抜くという意味
ではバッティングでよく耳にする力を抜くというのは一体どんな意味なんでしょうか。
先ほども言ったように、力をずっと抜いた状態で振ったらボールに打ち負けてしまいます。
スイングは力強く、ボールを強く打つが力は抜く。
文字で見るとちょっと矛盾しているようにも感じますよね。
ではこれはバッティングにおいてどんな意味なのかを実際に体を使って分かりやすく説明しますのでこれから言うとおりに動いてみて下さい。
まず強い打球を打つには強いスイングをする必要があります。
そして強いスイングをするには当然力を入れる必要があります。
ここで重要なのは力をずっと入れる必要はないということなんです。
例えば、壁を思い切り手で叩くとします。
この時に叩く前から腕全体に力を入れて、カチカチのの状態で腕を振り、壁を叩きます。
その次に腕に力を全く入れずスッと腕を振り、壁に手が当たる瞬間に力を一気に入れます。
するとどうですか?
最初から力を入れた状態ですと、いまいち力強く壁を叩くことは出来ないですし、腕を振る動きもぎこちなくなりますよね。
反対に壁を叩く瞬間のみに力を入れると、スムーズに腕を動かすことができ、なおかつ壁を大きな力で叩くことが出来ます。
バッティングもこれと同じで構えの段階から力を入れてしまうとスイング動作がスムーズに行えず、結果的に力強いスイングが出来なくなってしまいます。
ですのでバッティングにおける力を抜くという言葉の意味は、打つ瞬間のみに力を入れて、他はスイング動作をスムーズにするためにも力を抜いた状態でいること。
このような意味なんです。
力の抜き方
ではバッティング時に力は具体的にどのように抜けばいいのか。
先ほど紹介したのでバッティングにおける力を抜くという意味は理解いただけたと思います。
しかし、実際にボールを打つ瞬間には力を入れるわけですので、力をうまく抜くということが意外と難しく感じる人も多いです。
分かっていてもつい力が入ってしまう、なんてことを防げたらスイングの質はそれだけで大きく変わってきます。
では具体的な力の抜き方を解説していきます。
バットを握らない
1つ目はバットを握らないという方法です。
これは多くの選手が実際にやっている力の抜き方で、正確にはバットは支えているだけみたいな表現が正しいかもしれません。
選手によって少し異なりますが、私自身の場合ですとグリップを持つ上の手(右バッターなら右手)はバットをほとんど握らず親指で支えているだけです。
バットを振る瞬間のみバットを握る感覚でそれ以外は本当にバットが落ちないように支えているだけという感覚です。
バットを握らなければ当然余計な力は入らないので力を抜くということがしやすいと思います。
肩の力を抜く
腕の力を抜いて!と言われてもなかなか抜けない人が結構います。
力を抜くのって簡単そうに見えて難しいことでも実はあります。
特に腕の力を抜こうとしても力が抜けきれておらずスイングにどうしても力みが出たり、ぎこちなさが出てしまう人も多いです。
そんな時は腕というよりは肩の力を抜くイメージで脱力をするとうまく力が抜けるという人が多いです。
力を抜きたい部位ではなくそこを支えている部分(肩や体の胴)から力を抜く意識を持つと自然と力が抜けたりします。
バットを肩に乗せる
力を抜くと言っても重さはそんなにないですがバットというもの持っている以上少なからず力は入ります。
それをさらに軽減するために肩にバットを乗せて構えることで、腕の力をほとんど使わない状態を作る選手もいます。
この方法も力を抜くというためには非常に効果的で腕だけでなく肩でバットを支えれば当然必要な力は減りますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はバッティングにおける力の抜き方について紹介をさせていただきました。
記事中でも書いた通り、力を抜くと完全に力をいれないわけではないです。
反対に力強いスイングというのも、力いっぱい力んで振ることでもないです。
力を抜くところは抜き、入れるところは入れる。
これが一番良いスイングをするための理想的な形です。
力の抜き方や入れ方、そのタイミングなどを正しく理解し、バッティングをさらに上達させていきましょう。