野球 ティーバッティングの効果的なやり方
ティーバッティングは基本的なバッティング練習の1つです。
どこのチームでも当たり前のようにやっている練習メニューだと思います。
ただしその一方で手を抜いてティーバッティングをやっている人も多く、効果がないという意見も時折耳にします。
確かにバッティングは実際にピッチャーが投げた球を打つのが一番楽しいですし、練習になっているような気にはなります。
ですがティーバッティングは実はものすごく効果的なバッティング練習であり、プロ野球選手でも試合前には必ずティーバッティングを行うという選手も多いです。
てきとうにやっている人が多い練習メニューでもあるのでその分しっかりと目的を持ってティーバッティングを行えば周りと大きく差をつけることも出来ますし、何より効果的な練習メニューをしっかりと行わないのは非常にもったいないです。
そこで今回はバッティング練習としてティーバッティングの効果的なやり方について紹介をしていきたいと思います。
ティーバッティングとは
まずは知っている人が多いと思いますが一応ティーバッティングとは何かを簡単に説明します。
ティーバッティングには様々な種類がありますが大きく分けると2つに分かれます。
まず1つは近くからトスされたボールをネットに向かって打つ形。
これはトスバッティングなのでは?と混同されたりややこしいですが、トスバッティングはピッチャーにワンバウンドで打ち返す練習のことで、トスされたボールを打つのはティーバッティングと呼ばれます。
詳しくは↓の記事で解説しています
2つ目はティースタンドを使用したティーバッティング。
こちらはティースタンドと呼ばれるものを使用しスタンドにボールが置かれた状態のものを打っていく形です。
この2種類にはそれぞれメリットがあり、自分が身につけたいことによって練習メニューも使い分けていくのが良いと思います。
ティースタンドを使わないティーバッティング
ではまずティースタンドを使わないティーバッティングの効果的なやり方や意識すべき点などを紹介していきます。
歩きティーバッティング
まず1つ目の効果的なティーバッティングは歩きティーバッティングです。
歩きティーバッティングとは名前の通り歩いてからトスをされたボールを打つという練習です。
2、3歩くらい歩いてからその流れでスイングに入れるタイミングを見てトスする側の人はトスをしてあげて下さい。
この練習の目的は体重移動や体重の流れを分かりやすく身につけられることです。
人間は歩くときに無意識に体重移動をしています。
バッティングで強い打球を打つには体重移動が必要と言われますが、体重移動とは何かをうまく理解できない人や、それをスイングに活かせない人も結構多いです。
そこで自然と体重移動を行える歩くという動作からスイングに入ることで軸足から踏み込む足に体重が流れる、移動する感覚をこのティーバッティングでは身につけることが出来ます。
下半身の体重の移動を体でしっかりと感じ取り、それをうまく上半身に伝えられるようにしていきましょう。
後ろティーバッティング
2つ目は後ろティーバッティングというティーバッティングでこの練習では本来前からトスしてもらうところを後ろからトスしてもらいます。
後ろからトスされたボールを前に向かって打ち返すというティーバッティングですね。
この練習の意味は体が突っ込んでしまうのを防ぐためです。
前から来るボールを打つときは多少突っ込んでしまったり、体勢が悪くてもそれなりに打ててしまいます。
特に緩くトスをされたボールを打つティーバッティングなら非常に簡単です。
しかし、後ろからトスされたボールを打つにはしっかりとボールを呼び込み、良いタイミング、良いポイント打たないと綺麗に打つことは出来ません。
こういった点から体が突っ込むのを抑制し、自分のポイントでしっかりと打つスイングを身につけることが出来ます。
ワンバウンドティーバッティング
3つ目はワンバウンドティーバッティングです。
こちらは普通のトスではなくワンバウンドさせたボールを打ち返すという練習です。
ワンバウンドで来た球を打つことで、ボールに対する対応力を強化していくことが目的です。
バウンドをすることでタイミングや軌道が少し変化しますが、その変化に対して体勢が崩されたり、ポイントがずらされたりしないようにすることを意識してください。
このティーバッティングでは様々な球に対してもしっかりと自分のスイングを崩さずに出来ることを身につけていきます。
慣れてきたらトスする側に人は普通にトスする中にワンバウンドを混ぜたりするとより効果的な練習になると思います。
高速ティーバッティング
4つ目は高速ティーバッティングという練習です。
この練習では1球1球間を多く開けず、テンポよく連続でトスされた球を打ち返していきます。
この練習では下半身を使ったスイングを身につけることと、体幹の強化といった目的があります。
実際にやっていただけると分かりやすいのですが、この練習では手打ちの人は連続でティーバッティングをするのがかなり難しいですし、テンポについてこれません。
腕だけでなく下半身をしっかりと使うことでスイングをした後にすぐにまたスイングが出来る形を作れるのです。
また、体の軸をずらすことなくスイングをすることで体幹の強化にもつながるのもポイントです。
注意点としてはただテンポが早ければ良いわけではないです。
あくまでしっかりと毎球自分のスイングをしたうえで、その中でテンポを上げていくという練習です。
早さだけを求めて変なスイングで打ってしまえば効果はないですし、変なスイングが身についてしまう可能性もあります。
まずはゆっくりからでも良いので自分のスイングをしっかりと出来ること、そして徐々にテンポを上げていければ良いと思います。
ティースタンドを使ったティーバッティング
次はティースタンドを使ったティーバッティングを説明していきます。
ティースタンドと言うのは
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こういったものです。
一度は見たことはあるのではないでしょうか?
このゴムの上の部分にボールを乗せてそれを打つというバッティング練習ですね。
この練習の目的はコースによっての自分のスイングやポイントを確認できることです。
トスをしてもらったボールを打つのとは違い、ボールの位置は固定させることが出来ます。
ですので自分の立ち位置さえ変えればどのコースにボールを置くことも可能になりますし、全く同じコースの球を何球も打つことが出来るということです。
苦手なコースを繰り返し練習したいときなどは非常に便利で効果的な練習です。
どのように振ればそのコースの球に対して強くスイングが出来るか。
これを繰り返し練習出来ます。
また、ティースタンドを使うのでトスする人は必要なく、1人でも練習が出来るのも良い点だと思います。
スイングチェックや苦手なコースの練習にはとても効果的でおすすめなティーバッティングです。
他にはバックスピンティーというティースタンドを使ったティーバッティングも効果的です。
詳しくはメジャーリーグで大流行!ホームランを打てるようになる練習を紹介!で紹介していますがメジャーリーグで大流行したティーバッティングで、日本でも数多くの球団がバッティング練習として取り入れている練習メニューです。
簡単に説明すれば従来のティースタンドと違い
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このようにボールを吊るす形のティースタンドです。
ボールを吊るすことでボールの下側を打つ意識が強まり、ボールにバックスピンをかけるスイングを身につけることが出来ます。
バックスピンをかけることはホームランを打つのにものすごく重要なことで、バックスピンがかかると打球はものすごく伸びやすくなり飛距離も出ます。
ボールを置くタイプのティースタンドですと、どうしても無意識にしたのゴムの部分を打たないようにと思ってしまいボールの真ん中かた上の部分を打ってしまいバックスピンをかけるスイングが身につきにくいです。
そういった意味ではホームランが打ちたいという人には吊るすタイプのティースタンドを使うバックスピンティーバッティングは非常におすすめの練習です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はバッティング練習の1つであるティーバッティングについて紹介をさせていただきました。
ティーバッティングは基本中の基本と言われるバッティング練習ではありますがプロ野球選手でもものすごく真剣に行う練習です。
退屈で面白くないと感じる人も多いかと思いますが、目的と効果をしっかりと理解し、意識するべきことを意識して行えばものすごく効果的なバッティング練習になります。
どのチームでもやっている練習だからこそ、周りとも差がつきやす練習です。
ティーバッティングをやる意味や効果をしっかりと理解し、効果的なやり方でバッティングを上達させていきましょう。