速球が打てない理由とは?打てるようになるために必要なことは
速球が打てない理由を知っていますか?
速球、つまり速い球というのは基本的には球速が上がれば上がるほど打ちにくいと思います。
少年野球や中学、高校、大学野球、社会人など様々な年齢やレベルの野球がありますが、それぞれにとても速い球を投げるピッチャーというのはいますし、当然そういったピッチャーも打っていかなくてはいけません。
しかし、速球が打てない、苦手という選手は多くいます。
今回はそんな速球が打てない、苦手という方に向けて、速球が打てない理由や、打てるようになるために必要なことを紹介していきたい思います。
速球が打てない理由
ではまず速球が打てない理由について紹介していきます。
速球が打てない理由は、技術面などについて細かい部分まで紹介すると、ものすごい情報量になってしまいます。
ですので、速球が打てない理由として特に大きいと私が感じるものを今回は紹介させていただきます。
それが
タイミングの取り方が悪い
スイングスピードが遅い
動体視力が悪い
この3つです。
これら3つを改善ことで確実に今よりも速球が打てるようになります。
では続いて速球が打てない理由として大きいこれら3つの改善方法やその練習方法などについて紹介していきます。
タイミングの取り方
まずはタイミングの取り方について。
速球というのは、リリースからキャッチャーが捕球するまでの時間が短いため、その分タイミングをとるのも難しくなります。
また、それに加えてピッチャーは変化球で目線を変えたり、緩急をつけたりしてきますので、ピッチングの組み立てが上手いバッテリーと対戦する場合さらに速球のタイミングが取りにくくなります。
しかし、ここで一度考えてもらいたいのが速球とはツーシームなどという例外もありますが、基本的には速いとは言えど変化のない球です。
変化がない球であれば、タイミングさえ合ってしまえば、これほど打ちやすい球はないと思いませんか?
もちろん、そのタイミングが上手くとれていないため、速球が打てない、苦手というわけですが、これはつまりタイミングをうまくとれるようになれば速球でも打てるようになるということでもあります。
また、タイミングというのは速球を打てるようになるためだけでなく、すべての球に対しタイミングは合ったほうが良いのは間違いないです。
まずは速球に対しタイミングをしっかりと取れるようになること、そのうえで最終的には全ての球に対しタイミングが取れるようなバッターを目指していきましょう。
ではタイミングの取り方について紹介していきます。
1つは下半身でタイミングをとる方法です。
こちらは最も一般的なタイミングの取り方で、プロ野球選手でいうと坂本勇人選手などがこの代表的な例です。
下半身でタイミングをとるというのは簡単に言えば、バッティングフォームの中で行う体重移動などを行いながら下半身でピッチャーとのタイミングを取りながらスイングをしていきます。
おそらく、タイミングについて深く考えたことがないという人や無意識にタイミングをとっているという人はこのタイミングの取り方が多いです。
2つ目は上半身でタイミングをとる方法です。
こちらは先ほどとは違い上半身で、というよりは腕やバットの動きなどでタイミングをとる方法です。
私自身はこの上半身でタイミングをとる方法でした。プロ野球選手でいうと山田哲人選手はこの上半身でタイミングをとっている代表例です。
こちらの方法はバッティングをフォームの流れでタイミングをとる先ほどの下半身での方法とは違い、イメージとしては上半身(主に腕やバットなど)でピッチャーとのタイミングを合わせてスイングに入ります。
このようにタイミングの取り方にも色々とあります。
タイミングの取り方については下の記事で詳しく紹介していますので良かったらご覧ください。
スイングスピード
続いてはスイングスピードについてです。
これに関しては、説明をしなくても分かりやすいと思いますが、単純にスイングスピードが上がれば、それだけ速い球にも対応が出来るようになります。
もちろん、それに加えてミート力などの技術の向上も必要にはなってきますが、スイングスピードを上げることで速球に対してもボールを見れる時間が少し増えますのでこれだけでも大きく変わってきます。
今まででのスイングスイングスピードでは、ある振り始めのタイミングでは対応できなかった速い球も、スイングスピードが上がることで対応できるようになります。
これは本当にわずかな差ではありますが、このわずかな差がバッティングでは非常に大きくなります。
ではスイングスピードを上げる練習について紹介していきます。
私がスイングスピードを上げるのに効果的だと思う練習メニューは素振りです。
スイングスピードを上げるためにはバッティング練習において最も基本的なものと言われる素振りがおすすめです。
素振りをスイングスピードを上げる練習としておすすめする理由はいくつかあるのですが、まず1つ目は筋力をつけることです。
ただ、ここで誤解しないでいただきたいのは、バッティング、スイングに必要な筋肉のみをつけるということです。
スイングスピードを上げるには、筋力を強化することでバットを振る力も上がるというのはイメージしやすいと思います。
だったら筋トレをしたほうが良いのでは?と思う方も多いと思います。
実はここが私が素振りをスイングスピードを上げる練習として紹介する最も大きなポイントです。
確かにただ筋力をつけて、スイングスピードを上げるのであれば筋トレをしたほうが筋力をつけるうえでは圧倒的に効率は良いでしょうし、筋トレをしたことでスイングスピードが一気に上がったなんてこともあるかもしれません。
しかし、筋トレによって身に着けた筋肉は必ずしもすべてがバッティングに必要なのか?身に着けた筋肉は自分でパフォーマンスに活かすことができるのか?
こういった点を考えると筋トレによって身に着けた筋肉はバッティング全体の部分に目を向けると、必ずしも良いものとは言えないでしょう。
もちろん、専門のトレーナなどの指導の下、必要な筋肉を必要な分つけるというのであれば良いのかもしれませんが、プロ野球ならともかく、アマチュア野球でそこまで環境が揃っているチームは多くはないでしょう。
では素振りではどうでしょうか?
素振りを続けることで効率は悪いかもしれませんが筋力は少しづつついていきます。
しかし、この筋肉は先ほどの筋トレによって身に着けた筋肉とは違い、スイングをする中で自然に身についた筋肉です。
当然、バッティングに必要な筋肉以外はスイングによってつくことはないですし、自分で扱えない筋肉もつくはずがありません。
スイングスピードを上げることは確かにバッティングにおいて重要です。
ですが、スイングスピードを上げるだけではバッティングは上達しません。
バッティング全体のパフォーマンス向上を考えると、効率は悪いかもしれませんが、素振りによってバッティング、スイングに必要な筋肉をつける、鍛えることで自然にスイングスピードを上げることが一番いいのではないかと私は思います。
ただし、少ない回数での素振りではあまり効果はないです。
数多く振れば良いというわけでもないですが、自分がしっかりとスイングができる範囲で多く素振りをしていきましょう。
また、ただの素振りだけでなくプラスチックバットでの素振りもスイングスピードを上げる練習としておすすめです。
軽いバットでの素振りは科学的にもスイングスピードを上げるのに効果的だと証明されています。
また、軽いプラスチックバットですので筋力的な疲労もほとんどないので、普通のバットである程度素振りをした後に、行うことも出来ますのでそういった点でもおすすめです。
動体視力
最後は動体視力についてです。
個人的には速球が打てない理由として最も大きいのはこの動体視力だと思っています。
動体視力とは簡単に言うと動いている物体の情報を処理する能力のことです。
これは野球のバッティングで言うと、ピッチャーが投げたボールの情報、つまりコースや高さ、球種、球の軌道などを目で見た情報だけで処理することです。
バッターはピッチャーが投げたボールを目で見ることで、そのボールの情報(コース高さなど)を得ます。
そして、その情報を処理し、それに対する動きを脳から信号として体全体に送られスイング動作に入ります。
ピッチャーが投げた瞬間からバットに当たるまでの一瞬でこのようなことを無意識に行っているのです。
もし動体視力が悪いとどう影響するのか?
速球というのはリリースから打つ瞬間までの時間が短いというのは先ほども言いました。
この短い時間でボールのコース高さ、軌道などの情報を処理しなくてはいけません。
速球に対し、遅いボールは打ちやすいのは、この情報処理に使える時間がより長くなるので、ボールの情報がより正確に処理できます。
しかし、速球を打つとなると、動体視力の差が大きく出てきます。
動体視力が良い選手は短い時間でも瞬時にボールの情報を正確に処理し、その速球に対するスイングができます。
動体視力が悪い選手は、瞬時にボールの情報を正確に処理できず、実際のボールと、処理したボールの情報との間に誤差が生じ、空振りやかすったようなあたり、打ち損じなどの原因になってしまいます。
この動体視力による情報処理は速球のスピードが上がれば上がるほど、時間も短くなるので難しくなりますし、より正確に処理できる動体視力が求められます。
ですので、動体視力が悪いというのは速球が打てない理由として非常に大きいですし、速球を打てる量になるためには動体視力をしっかりと鍛える必要があります。
また、動体視力は速い球への対応だけでなく、ストライク、ボールの際どい判断、変化球の軌道の判断などにも活きてきます。
では動体視力の鍛え方を紹介します。
まず、両手の親指を立てて肩幅くらいの間隔で自分の前に出します。
その親指の先端を顔を動かさず目だけで交互に見ていきましょう。
10往復くらいでいいでしょう。これを3セットほどやります。
次にその親指を立てた両手を頭の高さと胸の高さくらいで上下にします。
そして、それをまた交互に見ていきましょう。
これも10往復3セットほどでいいです。
続いてこれを斜め、反対の斜めで10往復3セット程度やります。
これを毎日やるだけでも動体視力は鍛えられていきます。
また、相手がいるのでしたら、相手に人差し指を動かしてもらい、それを目で追うトレーニングも効果的です。
これらだけでしたら時間もかかりませんので毎日続けられると思います。
他には動体視力トレーニングメガネというメガネもおすすめです。
こちらは日本を代表する好打者、日本ハムファイターズの近藤健介選手も使用していることで話題になりました。(2018年時)
動体視力トレーニングメガネとは見るチカラを鍛えるというのがコンセプトである、多くのアスリートが愛用するメガネです。
どういったメガネかと言いますと、かけるとレンズが点滅し、見えにくくなるのと同時に脳を活性化させていきます。
それと同時に眼の筋肉を刺激し、動体視力を鍛えていきます。
私自身もも現役時代からずっと利用していますが、なにより魅力的なのはかけているだけで効果があるということです
かけているだけで動体視力を鍛えることができ、さらに先ほど紹介したトレーニングと組み合わせることでトレーニングの効果を大幅に上げることができます。
近藤選手はこのトレーニングメガネをかけ、ティーバッティングなど様々なバッティング練習を行っています。
その他にも集中力の向上や判断力の向上などの効果もありますし、動体視力の低下を防ぐ効果もあります。
大学生、それ以上の社会人野球や草野球などでプレーする人はもちろんですが、小中高生といった動体視力の発達期に使用することで動体視力のピークである20歳ごろの状態まで動体視力を持っていくことを可能にします。
また、近藤選手のみならず多くのアスリートが愛用し、、TVなどのメディアでも多く紹介されているものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は速球が打てない理由と、打てるようになるために必要なことを紹介させていただきました。
速球やストレートが打てないというのは正直バッティングにおいてかなり大きなハンデのようなものです。
というのも、ピッチャーというのは基本的にはストレートを主体にピッチングを組み立てていきます。
私自身もピッチャーだった経験からも、困った時はストレートというような感覚はどこかにありました。
変化球が自慢のピッチャーもいますが、変化球を活かすのも、殺すのもストレート言われています。
どんなに変化球が自慢の投手でもやはり、その変化球を活かすために速球、ストレートをピッチングの中に組み込まなくてはいけません。
それに、そんな変化球自慢のピッチャーだからこそ、変化球ではなくそのストレート、速球を打つことが出来れば攻略にもつながるでしょう。
速球が打てない理由は
タイミングの取り方が悪い
スイングスピードが遅い
動体視力が悪い
これら3つが大きいです。
これらをしっかりと改善し、速球を打てるようにしていきましょう。
また、もしよければ今回紹介させていただいたこれらの改善方法を取り入れてみて下さい。
たった7日で打率を上げる練習
たった7日で打率を上げる方法ことができるのか?
もちろんそれは難しいことですが、もし7日間必死に一生懸命練習を続けることができる人なら可能です。
バッティングとは非常に難しいイメージが強いものですが実際は意外とシンプルで基本的な部分をしっかりと理解し、身に着けることで打率は上がります。
その基本的な部分というのは知っているか知っていないか、ただそれだけの差です。
バッティングには上達、打率を上げる妨げになる要素がが7つあります。
それが
・肩に力が入っている
・ボールを待てない、打ちに行ってしまう
・体の開き
・体が突っ込んでしまう
・バットが悪い形で下から出る
・スイングが外回りしてしまっている
・バットが出てこない
この7つです。
バッティングにおいてまず大切なのは基礎を作ること、基本的なスイングを身に着けることです。
これが出来ずにいろいろな技術などを身に着けようとしたり、取り入れようとしても基礎となるスイングが正しく出来ていないとなかなかバッティング上達にはつながりません。
そしてこの7つの要素に焦点を集中させることで、7日間で正しい基礎となるスイングを身に着けることが出来ます。
もし、あなたが本当に打率を上げたい!今よりも良い打者になりたいと思うのであれば7日間本気でバッティング練習に取り組むことで、それに必要なバッティングの基本的な部分とバッティングに必要な技術を身に着けることができます。
野球選手であればしっかりと練習に取り組めるということが条件ですがどんな選手でも大丈夫です。
特にまだ基礎が身についていないお子さんを持つ親御さんなどには指導の役に立つと思います。
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