【野球】いろいろなバッティング練習方法を目的別に紹介!打撃上達方法
バッティング練習と言っても様々な練習がありますよね。
チームによって取り入れている練習メニューは違いますし、強化したい部分も選手によって変わってきます。
バッティングをしっかりと上達させるのであれば、自分が最終的になりたい打者のイメージに近づくためにどんな練習をすればいいのかをしっかりと考える必要があります。
ホームランバッターになりたいのに1日中バント練習をしていても効果は期待できないですよね。
そこで今回は色々なバッティング練習を目的別に紹介していきたいと思います。
バッティング練習@ 体重移動が分からない
体重移動という言葉はバッティングでは何かと耳にしますよね。
体重移動とは要は腕だけの力ではなく、下半身をうまく使うことで体重を使ってより大きな力をボールに伝えようということです。
ですが、この体重移動で意外と理解が難しく、間違った形で身につけてしまっている人も結構多いです。
私自身もそうだったのですが、体重移動をしなさいと小学生のころから言われていたものの、ちゃんと身についたのは、と言うよりは体重移動を正しく理解できたのは高校生になってからでした。
体重移動は身につければ大きな武器になりますが、理解をしっかりしないと間違った形で身につきやすいです。
では今回は体重移動を分かりやすく身につけるバッティング練習を3つ紹介したいと思います。
1つ目のバッティング練習は頭上打ちというメニューです。
体重移動の間違った形の1つとして下半身と上半身が上手く連動していないということがあります。
体重移動を指導する際に、下半身で打て!であったり腰を回せ!みたいな指導をよく耳にします。
確かに間違いではないのですが、この指導を文字通りに解釈してしまうと上半身と下半身がうまく連動しない体重移動になってしまいます。
頭上打ちというのは自分の頭上にあるものを思い切り叩くという練習です。
例えばですが木の太い枝でも良いですし、ドアの上の部分でもなんでも良いです。
自分よりもやや上にある物を新聞紙などを棒状にしたもので思い切り叩いていきます。
この時により強い力で叩くには下半身から動かし、その流れで自然と上半身が連動し、最終的に頭上を叩くという動きが必要になります。
先ほどのように下半身だけが動きてしまい上半身がついてこなかったり、逆に下半身を使えず上半身だけで叩くと強く如上の物は叩けません。
足は実際のバッティング時の同じくらいに開いてあとは頭上のものを下半身と上半身の連動を意識しながら思い切り叩いてください。
2つ目のバッティング練習は足でボールを挟んだティーバッティングです。
これは文字通りバレーボールくらいの大きさのボールを足の太ももで挟んだ状態でティーバッティングをしていきます。
体重移動の間違った形として、体重が外側に逃げてしまうというのも多くあります。
軸足側に体重が溜められなかったり、踏み込んだ時に体重が前に全部流れてしまったりしまっている人は多いです。
体重移動は基本的には体の内側で行うというイメージなので外側に逃げてしまうとうまく体重移動が出来ません。
そこでボールを太ももで挟んだ状態でティーバッティングをすることで体重を内側にためた状態で打つ練習になります。
もしこの時に体重がその側に逃げてしまう人はボールを挟んだ状態で打つのが難しいと感じるはずです。
体重移動は、体重を逃がさず内側で使う。
この動きをこのバッティング練習では身につけることができます。
3つ目のバッティング練習は寸止めティーバッティングです。
寸止めティーバッティングとは上半身の力に頼らず打球を飛ばす体の使い方を身につける練習です。
やり方はまず、両肘を両脇腹につけた状態でバットを自分の体の前に位置させ固定させます。
この状態でボールをバットで打っていきます。
注意する点は肘を脇腹から離さないこと。
このティーバッティングでは腕の力や上半身の力は一切使ってはいけないので肘はつけた状態のままでバットの位置も固定させてください。
また、この時に手首で打とうとしたりするのも禁止とさせていただきます。
バットを打つ瞬間に止めるイメージなので寸止めティーバッティングと呼んでいます。
ではどのようにして打つのかと言いますと、バットを固定した状態で下半身で体重移動を行い、軸の回転の中でボールにその体重をうまく伝えて打球を飛ばします。
下半身の体重移動をうまく行わないと、この寸止めティーバッティングでは打球を飛ばすことは難しいです。
まずは、近い距離でネットに向かって打っていく形で良いです。
体重移動やバッティング時の下半身の使い方を寸止めティーバッティングで身につけていきます。
当然、この形で強い打球を打つには下半身の使い方、体重移動をうまく行わないと無理ですのでよりう良い打球を打てるように意識しながら打っていきます。
そして、強い打球が打てるようになったら、今度はネットではなくロングティーと同じような形で寸止めティーバッティングで打球を遠くへ飛ばしていきます。
繰り返していくうちに下半身の使い方や体重移動が打球を飛ばすのにいかに重要かが分かるようになると思います。
ちなみに、この寸止めティーバッティング、腕や上半身の力を使いませんがトスされたボールをホームベースから外野フライあたりまで飛ばすことも出来ますし、選手によっては外野の頭を軽く超える打球を飛ばす選手もいます。
寸止めティーバッティングで打球が飛ばせるようになればなるほど、体重移動の重要性が分かると思います。
体重移動を意識しながら、寸止めティーバッティングを行ってみて下さい。
バッティング練習A ホームランが打ちたい
次はホームランが打ちたい人におすすめのバッティング練習を紹介していきます。
ホームランはバッティングにおける最高のパフォーマンスだと思います。
これをたくさん打てるようになれれば間違いなくチームに欠かせない存在になれるはずです。
ではホームランを打つためのバッティング練習を今回は2つ紹介したいと思います。
1つ目のバッティング練習ははロングティーです。
ロングティーは有名なバッティング練習ですが、簡単に言えばトスされたボールを遠くへ飛ばすバッティング練習です。
普通のティーバッティングと違うのは近くのネットなどに向かって打つかそうでないかの違いです。
ロングティーは実はホームランを打ちたい人には非常に効果的なバッティング練習です。
と言うのも、ロングティーほど自分のスイングの状態が打球に表れる練習はないと私は思っています。
例えばフリーバッティングなどのようにピッチャーが投げた球を遠くへ飛ばしたとします。
これも別に良いのですがどうしても反発力が生まれるため、完全に自分のスイングで打球を飛ばしたかどうかは怪しいですし、金属バットであればなおさらそうです。
その点ロングティーはトスされたボールを打つので反発力に頼ることが出来ないので、自分のスイングによって力をボールに伝えるしかありません。
なので打球に自分のスイングの状態がそのまま表れるんですね。
これはつまり、ロングティーで打球を遠くへ飛ばせる打ち方というのは打球を遠くへ飛ばせるスイングが出来ているという証にもなります。
逆に言えばロングティーで打球が飛ばないという人は、ホームランを打つスイングとして何かが足りないということを意味します。
ロングティーをするだけで自分のスイングに今何が足りないのかがはっきり分かるので非常におすすめの練習メニューです。
またバッティング練習として行っても良いですし、スイングの確認としてロングティーを行う選手も多いですよ。
2つ目のバッティング練習はバックスピンティーです。
バックスピンティーとはホームランを打つのに必要になるバックスピンをかけるスイングを身につけていくバッティング練習です。
ホームランバッターはパワーで打球を飛ばしているというイメージが強いかもしれませんが実は違います。
ボールに強烈なバックスピンを意図的に加えることで、打球が伸びやすく遠くへ飛びやすくなります。
ホームランバッターというのはこれを狙ってやっているんです。
ですが実は日本人はこのバックスピンがかかりにくいスイングをしてしまっている人が多いんです。
それには日本特有の昔からの指導法が関係しており、「上から叩け」というようなバッティング指導は1度は耳にしたことはあるかと思います。
上から叩くスイングですとどうしてもボールの上側を打ってしまうことが増えてしまいバックスピンではなく打球が伸びにくいトップスピンがかかってしまいます。
逆にアメリカなどでは少年野球時から下から打ち上げるというようなアッパースイングを指導されるのが普通で、ボールの下側を打つことでバックスピンがかかるスイングが自然と身についていきます。
よく日本人は外国人にパワーで負けるから打球が飛ばないと言われますが、パワーの差も確かにありますが、この受けてきた指導の違いにも原因はあるんです。
そこで紹介するのがバックスピンティーということです。
この練習はメジャーリーグのホームランバッターや、日本で言えば柳田選手なんかも取りれている打球を飛ばすためのバッティング練習です。
日本で主流の従来のティーバッティングに使われるティースタンドは
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このような形のボールを置くタイプのものが多いです。
ですが今回紹介するスピンティーに使用するのはボールを吊るすティースタンドを使います。
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このようなティースタンドです。
この2つのティースタンドで一体どのような違いが出るのかを説明していきます。
まず先ほども名前を出しましたが、近年メジャーリーグで話題となったフライボール革命はご存知だと思います。
フライボール革命とは簡単に言えば、フライを打つ意識を強く持ち、ホームランを打ちましょうみたいなことです。
これだけ聞けばそんな上手いこといかないと思う人は多いでしょうが、もう少し細かく説明するとただフライを打ち上げようとしているのではないです。
比較対象として、よく日本の野球の指導として耳にする上から叩けというスイングと比較していきます。
まずイメージしやすいと思いますが、ホームランを打つには打球に角度が必要ですし、ある程度打球が上がらなくてはいけません。
どんな力強いスイングで、どんなにボールに力をぶつけても、ゴロになってはホームランにはなりませんよね。
これがまずホームランを打つためのスイングで、上から叩くスイングとフライボール革命との違いです。
ただ、これよりも重要になるのがボールに加わる回転です。
フライボール革命ではフライを打つ意識を強く持つことで、バットがアッパー気味に出るためボールの下側をとらえやすくなります。
逆に上から叩くスイングだと、ボールの上側をとらえやすくなります。
この時にこの2つのスイングでボールにどのような回転が加わるかを考えていきます。
ボールの下側を下から打つと、ボールにはバックスピンが加わるのが分かると思います。
一方、ボールの上側を叩いた打球はトップスピン(順回転)になりやすくなります。
この2つの回転を比べるとバックスピンの方が打球が伸びやすく、角度が出やすいのは分かりますよね。
ジャストミート出来た!と思ったら意外と打球が伸びなかった。
逆にジャストミートには見えないものの打球がものすごく伸びてホームランになったなんてシーンをプロ野球を見ていてもよく見ますよね。
また、ホームランバッターと言うのはこのバックスピンのかけ方を知っており、意図的にボールにバックスピンを加えることでホームランを打っている選手も多いです。
ものすごく軽くホームランを打つイメージがある選手はいると思いますが、あれはパワーがあるのもそうですが、それ以上にボールに綺麗なバックスピンをかけているからということのほうが大きいんです。
では大流行したスピンティーとは一体どのような効果があるのか?
従来のボールを置くタイプのティースタンドですと、どうしてもボールを上から叩いてしまうスイングになってしまいます。
ボールが乗っている状態ですので置いてある部分を打たないようにとボールの中心から上の方を無意識に狙ってしまうものです。
これではホームランを打つために必要なバックスピンをかけるスイングは絶対に身につきませんし、むしろどんどんそのスイングから遠ざかってしまいます。
反対にスピンティーはボールが吊るしてある状態ですので、ボールの下側を思い切り打つことが出来ますし、その意識もしやすいです。
そのうえでバックスピンをうまくかけること、そのためのスイングを自然と身につけることが出来るのがスピンティーを使った練習の最大の特徴であり、メジャーリーグをはじめ、アメリカ、日本で大流行した理由です。
この練習メニューはメジャーリーグの約30球団をはじめ、日本のプロ野球球団やアマチュア野球のチームでも多くのチームが取り入れています。
また、セッティングも1人で簡単に出来るため個人のトレーニングとして使いやすいのも特徴です。
バッティング練習B ミート力を上げる
次はミート力を上げるバッティング練習を紹介していきます。
バッティングとはバットにボールが当たってヒットやホームランが生まれます。
どんなにいいスイングをしてもバットにボールが当たらなければどうしようもありません。
ですのでミート力を上げるというのはバッティングには絶対に必要なことです。
ではミート力を上げるバッティング練習を2つ紹介したいと思います。
まず1つ目のミート力を上げるバッティング練習はワンバウンドトスバッティングです。
この練習はピッチャー(近い距離でも良いです)が投げたボールをワンバウンドで打ち返すというシンプルな練習です。
ただ打ち返すだけではなくピッチャーの正面にワンバウンドで返すとうのがポイントになります。
ミート力を上げるうえで大切になるのがタイミングとしっかりと自分のポイントで打つことです。
ピッチャーに綺麗なワンバウンドで返せるときと言うのはこの2つがしっかりと出来ている時なんですね。
色々なコースに投げてくるボールをしっかりとコースごとに自分のポイントで、タイミングよくピッチャーに返す。
この繰り返しですが、コースごとに自分のポイントで打つためのスイングがしっかりと身についていきます。
また、これが出来るようになったらティーバッティングやフリーバッティングなどでも同じようにコースごとに自分のポイントで打てるように意識をして打ってみて下さい。
ミート力を上げるというよりは、様々なコースの球を自分のポイントで打つことを身につけて自然とミート力が上がっていくと思います。
2つ目の練習は動体視力の強化です。
バッティング練習か?と言われるとちょっと違うかもしれませんが、ミート力を上げるのにはものすごく効果があります。
動体視力とは、動いている物体の情報を正確に処理する能力のことです。
バッティング言うならば、ピッチャーの投げたボールの球速や変化、コースや高さなどの情報をより正確に、そして早く処理する能力になります。
この動体視力が優れていれば、ボールの情報を正確に判断できるのでそれに対する脳から体全体に送られる信号の正解になります。
動体視力が悪ければ処理した情報と実際のボールとの間に誤差が生まれてしまい、脳から正確な信号が送られず、ジャストミートが出来なかったり空振りが増えたりする原因にもなります。
ですのでミート力を上げるには技術面だけでなくこういった動体視力も鍛える必要があります。
では動体視力を鍛えるトレーニングを紹介します。
今回紹介するのはvisionupと言う動体視力トレーニングメガネです。
visionupは見るチカラを鍛えるというのがコンセプトである世界初の動体視力トレーニングメガネで、多くのアスリートが愛用するメガネです。
野球選手で言えば球界屈指のミート力と選球眼を誇る日本ハムの近藤健介選手が愛用していることで有名ですし、他にはソフトバンクホークスの上林選手などをはじめ多くのプロ野球選手が愛用しています。
どういったメガネかと言いますと、かけるとレンズが点滅し、見えにくくなるのと同時に脳を活性化させていきます。
それと同時に眼の筋肉を刺激し、動体視力を鍛えていきます。
その他にも集中力の向上や判断力の向上などの効果もありますし、動体視力の低下を防ぐ効果もあります。
大学生、それ以上の社会人野球や草野球などでプレーする人はもちろんですが、小中高生といった動体視力の発達期に使用することで動体視力のピークである20歳ごろの状態まで動体視力を持っていくことを可能にします。
このvisionupをかけた状態で指を使った動体視力のトレーニングを私はおすすめしています。
まず両手の親指を立てて、肩幅からそれより少し広いくらいの間隔で自分の前に位置させます。
この親指の先端を両目を動かしながら交互に見ていきます。
この時、顔は動かさず目だけを動かすことを意識してください。
10往復を3セットほど行えば十分です。
やることは基本的にこれと同じで、あとは親指の位置を上下にしてみたり、斜めにしてみたり、いろいろな位置にし、その指の先端を同じく目で追っていきます。
また、2人以上で出来る場合は相方に指を動かしてもらい、その指を目で追うというのも動体視力のトレーニングとして効果的です。
この時も顔は動かさないように意識し、慣れてきたら指を動かすスピードを早くしてもらいましょう。
これを先ほどのvisionupをかけた状態で行うと動体視力のトレーニングとして非常に効果的です。
ミート力を上げるうえで動体視力の強化は非常に重要ですし、打率の高い野球選手は動体視力がやはり優れています。
visionupを使ったトレーニングや使用体験談などは↓の記事で詳しく紹介しています。
動体視力を鍛えて打率を急激に上げる!プロ愛用のトレーニングメガネとは
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はバッティング練習をいろいろな目的別で紹介をさせていただきました。
記事中でも書いたように、バッティング練習には色々な種類があり、それぞれに効果や目的があります。
自分が何を身につけたいか、どんなバッターになりたいかによってやるべきバッティング練習も当然変わってきます。
そしてそのバッティング練習をより効果的なものにするために、その練習の意味や効果をしっかりと理解して行うことが非常に大切です。
そういったことを意識してバッティング練習をし、今よりも良いバッターを目指して頑張って下さい。
また、もしよろしければ今回紹介しバッティング練習を取り入れてみて下さい。