野球 バッティングのコツはたったこれだけ!打率アップに必要なこと
野球をやっている人なら
「今よりももっと打てるようになりたい!」
こう思うのは当然です。
ですがなかなかバッティングで結果が出ない人や、思うように打てないという人も多いでしょうし、だからこそバッティング練習をしているのだと思います。
そして、バッティング練習をする中で
「バッティングにコツってないのか?」
こんなことを思ったり、考えたことはないでしょうか?
もう少しバッティングが良くなったり、もう少し簡単にヒットやホームランが打てたり。
色々なタイプのピッチャーを打てるようになるコツみないなものはないのか?
バッティングとは細かい技術の話をしだすとかなり複雑なところもありますが、実は結構シンプルなもので、考えすぎていることが打てていない原因になったりもするものです。
そして、バッティングには打てるようになるコツがしっかりとあります。
もちろん。コツと言っても簡単に打てるようになったり、楽してバッティングが良くなるわけではないです。
あくまでバッティングのコツとして、しっかりと身につけておきたいことを練習でちゃんと身につけることが必要になりますし、そうして初めて打てるようになるのだと思います。
ではそのバッティングのコツとは一体?
そこで今回はバッティングのコツについてや、それを身につける練習メニューなどを紹介していきたいと思います。
バッティングのコツ@ ミート力を上げる
まずバッティングのコツとして最初に練習したいのはミート力を上げることですね。
当然のことですが、バッティングとはバットにボールが当たって初めてヒットになる可能性が生まれます。
どんなにいいスイングが出来ても、バットにボールが当たらなければどうしようもないですからね。
なのでバッティングのコツとしてまず最低ラインとしてバットにボールをしっかりと当てる技術が必要となります。
細かい技術は置いておいて、大学野球や社会人野球では木製バットを使いますが、アマチュア野球では金属バットを使うのがほとんどです。
金属バットは多少バットに芯を外してもボールはそれなりに飛んでいきます。
そのうえでバットの芯でボールを打つ確率を上げていけば、強い打球も増えますし、ヒットやホームランも増えていくでしょう。
ですのでとにかくまずバットにボールを当てること、これがバッティングの最も基本的なことであり、最大のコツだと思います。
バットにボールが当たらなければ何も始まらないのでしっかりとバットにボールを当てる練習をしていきましょう。
ではミート力を上げるには一体何をすれば良いのか。
まずは目の位置を確認してください。
目の位置というのは正確に言うと、ピッチャーが投げた瞬間の目の位置(構えの段階)と打つ瞬間の目の位置のことです。
簡単に言ってしまえば、この2つの目の位置が違うとバットにボールをしっかりと当てるのが難しくなります。
どういうことかと言いますと、ピッチャーが投げた瞬間にそのボールの情報をバッターは脳で瞬間的に処理していきます。
ボールの情報というのは、高さやコース、球種などです。
この時に処理した情報をもとに実際にバットを振っていくのですが打つ瞬間の目の位置がピッチャーが投げた瞬間の目の位置と違うと最初に処理した情報と打つ瞬間のボールの情報との間に誤差が生じます。
意識はないかもしれませんが、こうなると、思っている動きと実際の動きが微妙に違ってきます。
実際に打つ瞬間と構えの時の目の位置を自分でわざと変えてみて下さい。
ボールをジャストミートするのはその目の位置の差が大きいほど難しくなっていきます。
いろいろと言いましたが、要は情報の誤差を無くすために目の位置は常に同じ位置にすることを意識しましょう。
よくスイング時に頭を動かすなというように言いますが、それは正確には目の位置を動かさないということが目的です。
特に野球を始めたばかりの頃は無意識に構えとスイング時の目の位置がずれている人は多いですので意識して改善してみて下さい。
次は少し技術的な練習を紹介します。
バットにボールを当てることがバッティングのコツとしての最低ラインとは言いましたが、バットに当てる中でも芯で打てる確率が上がれば打率も上がっていくでしょう。
なのでまずは、バットにしっかりと当てること、そしてさらに芯で当てる技術を身につけていくことが大切です。
芯で当てる練習、ミート力を上げる練習メニューとしてはトスバッティングがおすすめです。
どこのチームでもやっている練習メニューですがトスバッティングはバッティングのコツを身につけるには非常に効果的な練習メニューです。
とにかく芯で当てることを意識して打ってください。
トスされたボールなので打つのは簡単に出来ると思います。
その中で100%バットの芯で打てるようにすることと、あとはコースによってどんなスイングをすればバットの芯で打てるのか、またその時の自分のスイングはどんなスイングか。
こういった点を意識しながら芯で当てるコツをつかみながら、その時の自分のスイングを体に覚えさせていきましょう。
バッティングのコツA 動体視力の強化
続いてのバッティングのコツは動体視力の強化です。
動体視力とは簡単に言うと動いている物体の情報を処理する能力のことです。
この能力が優れていると、より短い時間で動いている物体、つまりボールの情報をより正確に処理できるようになります。
ピッチャーがボールを投げた瞬間から球速や回転、球の軌道などの目で見た情報が脳で処理されていきます。
動体視力が良いと、この処理作業が早く、より正確に出来ます。
バッティングのコツや、上達方法としてどうしても技術面ばかりに意識が行ってしまいがちです。
これは別に間違いではないのですが、バッティングのコツとして動体視力はものすごく重要です。
バッティングとはザックリ言ってしまえばピッチャーが投げた球を打ち返す。これだけです。
ただしこの一瞬の時間の中に、ボールを目で見て、コースや高さ球速変化の軌道などの情報を処理するという作業が毎回行われています。
当たり前すぎてあまり考えたことがない選手が多いと思いますが、これってかなり重要なことだと思いませんか?
もし動体視力が良ければボールの情報を周りの選手よりも早く、そして正確に処理することができ、それに対する正しいスイング動作を脳から信号として体全体に送られます。
動体視力が悪いと、曖昧なボールの情報をもとに脳からスイング動作の信号が体全体に送られます。
ボールへの反応速度にも大きく差が出ますし、そうなれば当然速球や変化球など球を見れる時間もわずかながら差が出てきます。
一見ピッチャーが投げた球を打ち返すだけという一瞬の勝負の中にこれだけいろいろなことが起きているのです。
動体視力の重要性について分かっていただけたでしょうか?
また先ほどバッティングのコツとして紹介したミート力にも大きく関係しています。
極端な話目を閉じた状態でボールを打てと言われてもそれは無理な話です。
バッティングではしっかりとボールを見ること、そしてその見た情報を正確に処理する能力が高ければ高いほど、ボールに対して的確なスイングが出来るようになるというわけです。
では動体視力のトレーニングメニューを紹介します。
まず、両手の親指を立てて肩幅くらいの間隔で自分の前に出します。
その親指の先端を顔を動かさず目だけで交互に見ていきましょう。
10往復くらいでいいでしょう。これを3セットほどやります。
次にその親指を立てた両手を頭の高さと胸の高さくらいで上下にします。
そして、それをまた交互に見ていきましょう。
これも10往復3セットほどでいいです。
続いてこれを斜め、反対の斜めで10往復3セット程度やります。
これを毎日やるだけでも動体視力は鍛えられていきます。
また、相手がいるのでしたら、相手に人差し指を動かしてもらい、それを目で追うトレーニングも効果的です。
これらだけでしたら時間もかかりませんので毎日続けられると思います。
他には動体視力トレーニングメガネというメガネもおすすめです。
こちらは日本を代表する好打者、日本ハムファイターズの近藤健介選手も使用していることで話題になりました。(2018年時)
動体視力トレーニングメガネとは見るチカラを鍛えるというのがコンセプトである、多くのアスリートが愛用するメガネです。
どういったメガネかと言いますと、かけるとレンズが点滅し、見えにくくなるのと同時に脳を活性化させていきます。
それと同時に眼の筋肉を刺激し、動体視力を鍛えていきます。
私自身もも現役時代からずっと利用していますが、なにより魅力的なのはかけているだけで効果があるということです
かけているだけで動体視力を鍛えることができ、さらに先ほど紹介したトレーニングと組み合わせることでトレーニングの効果を大幅に上げることができます。
近藤選手はこのトレーニングメガネをかけ、ティーバッティングなど様々なバッティング練習を行っています。
その他にも集中力の向上や判断力の向上などの効果もありますし、動体視力の低下を防ぐ効果もあります。
大学生、それ以上の社会人野球や草野球などでプレーする人はもちろんですが、小中高生といった動体視力の発達期に使用することで動体視力のピークである20歳ごろの状態まで動体視力を持っていくことを可能にします。
また、近藤選手のみならず多くのアスリートが愛用し、、TVなどのメディアでも多く紹介されているものです。
※関連記事 動体視力を鍛えて打率を急激に上げる!プロ愛用のトレーニングメガネとは
バッティングのコツB 打つポイント
続いてのバッティングのコツは打つポイントです。
ここまでミート力の強化と動体視力の強化でバットにボールを当てるということに関しては紹介をしてきました。
あとはいかにボールにしっかりと力を伝えることが出来るかですね。
そこで重要になるのが打つポイントです。
打つポイントと言うのはバットがボールに当たる位置のことで、この位置によってボールに伝えられる力の大きさは変わってきます。
例えばものすごく体の近くで窮屈になりながらボールを打った時と、ある程度ボールとの距離を取り、スムーズにスイングが出来た時、どちらがよりボールに大きな力を伝えられるでしょう。
もちろんスムーズにスイングが出来た時ですね。
バッティングのコツとして、ただバットに当てるだけではなく、その中でいかに自分のポイントで打つことが出来るかが重要になります。
もし自分のポイントで打てる確率が上がっていけば、それだけ強い打球が打てる打席が増えますし、それにミート力が加われば打率は一気に上がると思います。
では打つポイントを身につける練習メニューを紹介します。
まずは自分にあった打つポイントを探すことから始めます。
打つポイントとは実は選手によって微妙に違い、一番力が伝えやすいポイントは人それぞれです。
プロ野球選手などを見ても、ポイントが近い選手もいればポイントがかなり前の選手もいますよね。
ですのでまず自分に合ったポイントを見つけることが大切です。
そこでやっていただきたい練習メニューは外野ノックです。
外野ノックは力任せに打っても打球は意外と飛びません。
ピッチャーの投げてくる球を打つのとは違い、反発力に頼ることが出来ないので自分のスイングによって力をしっかりと伝えないとボールは飛びません。
この外野ノックを打つときに、いかに少ない力で、綺麗に遠くへ飛ばせるかを意識しながら自分のポイントを探してみて下さい。
そして力を入れずともボールを簡単に飛ばせるポイントがその人にあったポイントになります。
まずは外野ノックで自分のポイントを探し、そのあとにそのポイントでしっかりとボールを打てるようになるようにしていきましょう。
外野ノックで自分のポイントが分かったら次はトスバッティングをしていきます。
コースによってどのようにスイングすれば自分のポイントでスムーズに打てるかを意識しながら、緩くトスされたボールを打っていきます。
このコースはこうやって振れば自分のポイントで打てる。
このような感覚をまずはトスバッティングで身につけながら、フリーバッティングなどの正面から実際にピッチャーが投げる練習でも同じように打てるように調整をしてください。
違和感があったらまたトスバッティングでポイントとスイングの確認→フリーバッティングで調整の繰り返しで、徐々に自分のポイントとそのポイントで打つスイングの形が身についていくはずです。
バッティングのコツC 体の軸
続いてのバッティングのコツは体の軸についてです。
ピッチャーはストレートに加えて変化球を使い、緩急をつけたり、軌道を変えてきます。
これによって自分の体の軸がブレてしまう選手が多いですし、ピッチャーはそれを狙っています。
バッティングでしっかりと強い打球を打つには自分のスイングをしっかりとすることが求められます。
しかし体の軸が相手によってずらされてしまっている時点で自分のスイングをするのは難しいですよね。
ですが、逆に変化球が来ても、ストレートが来ても体の軸さえしっかりと安定させれば最悪なんとか対応は出来ますし、自分のスイングも出来ます。
ですのでバッティングのコツとして、いかなる球でも体の軸を安定させることが大切で、それによって自分のスイングを常にすることが出来ます。
軸を安定させる練習メニューとしておすすめなのがワンバウンドティーバッティングです。
普通のティーバッティングはトスされたボールを普通にネットに打ち返すだけですが、トスするボールをワンバウンドさせて、それを打っていきます。
ワンバンドさせることで少しの間が出来ます。
この時に軸が崩されないようにワンバウンドされたボールを打ち返すことを意識してください。
投げる側の人は色々なタイミング、強さでバウンドさせてあげるとより良いです。
ワンバウンド後思ったよりも球が来なかったときに体が前に突っ込まないように、思ったよりも球がはねて速く来たら差し込まれないように打ち返す。
慣れてきたら普通のトスと、ワンバウンドをランダムで投げて、それを臨機応変に打つという形にするとさらに効果的です。
バッティングのコツD タイミングを合わせる
続いてのバッティングのコツはタイミングを合わせることです。
先ほどの軸を安定させるということに通ずるものがありますが、ピッチャーとのタイミングが合わないとそれだけ自分のスイングがしにくくなりますよね。
先ほどの軸を安定させる練習メニューはタイミングなどが外された時でも対応が出来るようにという練習ですが、極論を言えばそもそもタイミングが全球ぴったり合えば軸が崩される心配なんてないですよね。
さすがに全球完璧にタイミングを合わせるのは無理にしてもタイミングを合わせるのが上手くなれば自分のスイングがしっかりと出来る確率も上がるのは間違いないです。
その点、バッティングのコツとして、タイミングを合わせるということは非常に重要なことになります。
プロ野球を代表するバッターの1人である山田哲人選手もタイミングが全てだという発言も過去にしているほどタイミングはバッティングには重要なことです。
ではタイミングの合わせ方とは。
タイミングなんて自然と合わせるものであまり意識したことがないという人も多いでしょうが、実はタイミングの取り方にもいろいろあるんです。
一番多くの人が無意識に実践しているのが下半身でタイミングを取るというものです。(呼び方は私が勝手に読んでいるだけです)
これは字のままなのですが下半身の体重移動の流れでピッチャーとのタイミングを合わせるというものです。
プロ野球選手でわかりやすいのは巨人の坂本勇人選手です。
坂本選手はとてもわかりやすく下半身でタイミングを取っています。
そして他には私自身も実際にやっていたもので上半身でタイミングを取るというものもあります。
こちらは人それぞれのやり方があるのですが私はテークバック時の腕でタイミングを合わせていました。
こちらはプロ野球選手でわかりやすいのはヤクルトの山田哲人選手。
山田選手のバットを上に上げるような動き。
山田選手の場合はあれでタイミングを合わせていますがこちらはとくに決まった動きはないです。
自分のタイミングやリズムでバットを振れるような動きを自分で見つけることで可能になります。
基本的には下半身でタイミングを取る人が多いです。
どっちが正解というのはないと思いますが私自身は下半身でタイミングを取るのが難しかったので上半身でタイミングを取っていました。
自分に合うと思うほうでやってみて下さい。
※関連記事 バッティング タイミングの取り方が早い 下手という人の練習
バッティングのコツE 下半身を使ったスイング
さて、ここまでバッティングのコツとしてバットにボールを当てることや、いかに自分のスイングをするかどうかに関することを紹介しました。
ここまでのバッティングのコツを理解できたら、あとはいかにしてより大きな力をボールに伝えられるかです。
そこで身につけてもらいたいのが下半身を使ったスイングですね。
野球をやっている人なら
「下半身で打て!」
「腰を回して打て!」
なんて言葉を耳にしたことは1度はあるかと思います。
バッティング時に下半身をしっかりと使ってスイングをするとより大きな力をボールに伝えることが出来ます。
ですが、下半身を使ったスイングとは意外と難しく、理解があまり出来ていない人も結構多いです。
そして先ほどのような下半身で打て!というような指導を文字通りそのままやってしまうと間違った解釈をしてしまい、バッティングのコツどころか逆に打てなくなる原因にすらなります。
大切なのは下半身の正しい使い方を知り、それをスイングに活かすことです。
下半身で打つというのは正確に言うと、下半身と上半身をうまく連動させることで、ただ下半身を回したり回転させればいいものではないです。
それを下半身を回すだけという間違った解釈をしてしまうとバッティングは悪くなってしまいます。
では正しい下半身を使ったスイングを身につける練習を紹介します。
今回紹介するのは頭上打ちという練習メニューです。
頭上打ちというのは名前の通り自分よりもやや高い位置にあるものを思い切り打つ練習です。
この練習の場合、ボールを打つというのは難しいので自分よりも高い位置にある何か固定されたものを打つ形になります。
一番理想なのは自分よりやや高い位置にタイヤなどをセットにそれをバットで打つ方法です。
ですがこのような環境があるという人は少ないと思いますので、その場合は
・自分よりもやや高い位置にある木
・ドアの上
このようなものなら割と身近にもあると思います。
ただこれをバットで打つのは良くないですので棒状にした新聞紙などでバットの代用をしても大丈夫です。
では具体的に何をするのか。
基本的にはこの頭上の物を思い切り叩くだけです。
この時に下半身から動かすことを意識しながらやって下さい。
自分よりも高い位置にあるものをよっり強い力で叩く場合、上半身の力や腕だけの力ではあまり強く叩けません。
下半身から始動させ、それにうまく連動するように上半身がついてくるような動きをしないと最大限の力で頭上のものを叩くことは出来ないのです。
これに関しては実際にやっていただいた方が早いですし、分かりやすいかと思います。
助走をつけたりただやみくもに叩くだけでなく、実際の構えの時の足の幅からスタートし、下半身から始動させうまく力を上半身に伝え、力いっぱい頭上の物を叩いてください。
これを繰り返すうちに、下半身と連動した上半身の動きというのが分かると思います。
ただし、頭上のものを打つことになるのでどうしても脇が開いてしまいます。
実際にバッティングでは脇は開いてはいけないのでこの練習はあくまで下半身始動で、上半身をうまく連動させる感覚を身に着ける練習だと思ってください。
下半身の力をうまく上半身へ、そしてバットからボールへ伝えるときの体の動きを正しく理解することがバッティングのコツとして重要です。
バッティングのコツF スイングの軌道
続いてのバッティングのコツはスイングの軌道を意識することです。
スイングの軌道は大きく分けて
・ダウンスイング
・レベルスイング
・アッパースイング
このような3つがあります。
どれが正しいスイングの軌道で、どれが間違いというのは特に言うつもりはないです。
ただこういったスイングの軌道を意識する中で自分に合ったものが見つかればバッティングのコツや、上達のヒントになる可能性があるのでスイング時のバットの軌道について考えてみるのは良いことだと思います。
まずダウンスイングとは簡単に言えば上からバットを叩くようなスイングです。
日本では昔からこのダウンスイングを推奨する指導が主流で、よく「バットを上から叩け」というような言葉を耳にしたことはあるかと思います。
ですが、近年このダウンスイングの指導はどんどん減っていき、現在では後で説明するレベルスイングやアッパースイングを推奨する指導が日本でも増えてきています。
ダウンスイングのメリットとして1つ目が最短距離でバットが出やすいということ。
おそらくですが、上から叩けと言うようなダウンスイングを推奨するような指導をする指導者の方はこの最短距離でバットを出させたいために、ダウンスイングを指導しているのだと思います。
少年野球頃の選手ですと、バットが大きく外回りしてしまう所謂ドアスイングになっている選手が多いので、そういった選手のスイングを改善するにはダウンスイングを教えることでドアスイングによるスイング時の無駄な動きを改善することができる場合もあります。
個人的にはバットを最短距離で出せと言う指導も、あまり正しいとはあ思いませんが、ドアスイングになるのなら、まだ最短距離でスイングするほうがましかなと思います。
もしかすると、ダウンスイングを指導している方はそういった意図があるのかもしれません。
2つ目のダウンスイングのメリットはゴロが打ちやすいという事です。
これに関しては分かりやすいと思いますが、当然ゴロを打つのならバットを下から出すより上から叩いた方がゴロは打ちやすいです。
野球にはエンドランや進塁打を打ちたい場面など、ゴロを打ちたい場面が試合中にあります。
そんな時にダウンスイングは効果を発揮するでしょう。
次はレベルスイングについて。
レベルスイングとは簡単に説明すると地面に対して平行にバットを出すスイングのことを意味します。
レベルスイングは近年最も基本的で、理想なスイング軌道と言われるようになってきたスイングの軌道です。
個人的にレベルスイングのメリットとして一番大きいのがミート力の上昇だと思っています。
日本を代表するヒットメーカーである青木宣親選手などはレベルスイングであることを本人も言っていますし、プロ野球選手にもレベルスイングを意識的にやっているという選手は非常に多いです。
ではレベルスイングと、ダウンスイングとの違いを紹介していきます。
分かりやすく説明するために次のことをイメージしてください。
ボールがピッチャー側から地面を転がってくるとします。(この時ボールはバウンドせず地面をコロコロを転がっています)
このボールをバットに当てる場合、上から叩くスイングの場合ボールに対し斜めからバットを入れることになりますので、点でしかボールを打つことができません。
一方レベルスイングの場合は地面を転がってくるボールに対し、地面と平行にバットを出すので(この場合は地面にバットをつけながら)ボールに対し面で打つことができます。
少々強引な設定ではありますが、実際の場合はこのボールが空中にあるというだけです。
そして、レベルスイングにすることで三振も減ります。
と言うのも、先ほど紹介したように上から叩くスイングの場合ボールに対し点でしかミートができないので当然バットに当たらないということも増えてきます。
しかしレベルスイングではボールに対し面でミートできるので少しのズレであればバットに当たり、ファールにすることもできます。
このような打ち損じはない方がいいのですが、絶対に打ち損じをしないというのも難しいですのでそういった時に上から叩くスイングとレベルスイングでは大きな差が出るでしょう。
このように、レベルスイングでバットを振ることでミート力を大きく向上させることが可能になり、ヒットも増える可能性も上がるでしょう。
では正しいレベルスイングを身につける練習メニューを紹介します。
まず1つ目がハンマーやトンカチでのスイングです。
こちらはハンマー、トンカチを両手で持てるのであれば両手でも良いですが、片手で持ちスイングをしていきます。
その際に、分かりやすくするのであれば、木の幹などを叩くとわかりやすいです。
レベルスイングはホームベースに対し平行なスイングをするのが特徴です。
ハンマーやトンカチを使うことでしっかりと平行にスイングをしないと木の幹にしっかりとハンマーの叩く部分が当たりません。
この時の肘の動きや脇の閉め方は実際のバッティング時のレベルスイングと非常に似ています。
両手で持てるハンマーなどがあればそれでもいいですが、おそらく片手でしか持てないものが多いと思いますので右腕、左腕両方の腕でスイングをしてください。
また、レベルスイングの感覚をつかめたら、今度は木の幹、板でもいいですが釘を刺し、それをハンマートンカチで実際に打ってみて下さい。
当然ですが、釘を真っすぐさすためには綺麗なレベルスイングが求められます。
ここまでできるようになればレベルスイングの感覚をつかむ練習はほとんど終わりです。
続いてレベルスイングの練習方法として紹介する2つめが実際にバットでのスイングです。
これに関しては簡単に言うと、先ほどハンマー、トンカチでやったことを実際にバットで行います。
もちろん、バットで木を叩くわけにはいかないので、素振りのようにスイングするだけでいいです。
この時、まずは片腕での素振りで行います。
トンカチやハンマーとバットの重さは違いますのでそのあたりの感覚の違いを修正していきます。
バットの重さで振るとヘッドが下がってしまったり、脇が開いてしまうなどといったことが起きやすいのでそのあたりを特に注意して修正してください。
両方の腕でスイングをしたら、最後にしっかりと両手でバットを持ち、これまでやってきたことを確認するようにより実戦向きなレベルスイングを身に着けていきます。
ちなみに、練習方法とは多少異なりますが、バットでスイングをする際にグリップエンドで打つようなイメージでスイングをすると綺麗なレベルスイングのイメージがつかみやすいですよ。
もちろんその際にはヘッドが下がるのには注意をしてください。
続いてはアッパースイングについて。
アッパースイングはメジャーリーグで話題となったフライボール革命が知られるようになってからアッパースイングを推奨する指導者も増えました。
ホームランや長打を打ちたいという人は正しいアッパースイングを身につけると打球の飛距離が伸びると思います。
ホームランを打つにはボールに対してバットを入れる角度が重要です。
いくら強いスイングをしても、ボールの上を思い切り叩いたらゴロになってしまい、ホームランにはなりませんよね。
アッパースイングであればボールの下側をとらえやすくなり、打球に角度がつきやすくなります。
また、それだけでなくアッパースイングが近年推奨される理由はそれだけでなくホームランを打つために必要なバックスピンも関係しています。
詳しくはこちらの記事で解説していますがバックスピンを加えることが出来れば打球の質は劇的に変わり、ホームランも増えていきます。
ただし、アッパースイングと言ってもただしたから振り上げれば良いわけではないのでその点は注意してください。
以上のようにスイングの軌道にも色々とあり、それぞれにメリットがあります。
ここまで紹介したバッティングのコツとして、ミート力を上げたり、軸を安定させたりしながら、自分に合ったスイングの軌道を見つけるのも大事なことだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はバッティングのコツとして様々なことを紹介させていただきました。
バッティングとは細かい技術を紹介するとたくさんありますが、基礎となる部分は意外とシンプルなことが多いです。
まずはそこの部分をしっかりと身につけて自分のものにすることがバッティング上達のコツになるでしょうし、そのうえでさらに細かい技術に磨きをかけていけばバッティングはさらに良くなると思います。
今回紹介したバッティングのコツは中でも基本的な部分であり、最低限身につけておきたいことが多いです。
まずはこういったバッティングのコツをしっかりと理解し身につけることが大切になりますし、さらなるバッティングの上達のヒントや役に立つと思います。
もしよかったら参考にしてください。
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