ホームランの打ち方のコツと効果的な練習メニュー5選!
ホームランを打ちたい!
野球選手であれば誰しもが1度は思うことです。
1度ホームランを打ったことがあるという選手でもホームランは何度打っても気持ちの良いものですし、チームにもたらす影響も大きいです。
しかし、一方で野球人生の中で1度もホームランを打ったことがないという人も多く、それだけホームランは打つのが難しいというのもまた事実です。
そこで思うことが「ホームランの打ち方ってあるのか?」
こういった疑問っだと思います。
プロ野球選手を見ていても、年間で何本もホームランを打つ選手ばかりで、中にはなぜそんなに簡単にホームランを打てるのかと思わせるような選手もいますよね。
ホームランはただ思い切り打てば打てるものではないです。
実はホームランには打ち方があり、ホームランバッターはそれを知っています。
さて、ではそんなホームランの打ち方とは一体何なのか?
ホームランを打つために何をすれば良いのか?
そこで今回はホームランの打ち方や、それを身につける練習メニューなどを紹介していきたいと思います。
ホームランの打ち方とは
ではまずホームランの打ち方って一体どんな打ち方なのか?
ホームラン=パワーみたいなイメージを持つ人も多いでしょうが、これは実は違います。
詳しくはホームランバッターになるにはこの練習が効果的!筋トレは今すぐやめましょうで解説をしていますが、ホームランを打つために筋トレをし、パワーをつけるのは逆効果になることの方が多いので注意が必要です。
ホームランの打ち方とは、ただパワーや筋力をつければ良いというような単純なものではないです。
では一体どうすればホームランが打てるのか?
私が個人的にホームランの打ち方として特に重要だと感じていることが5つあります。
その5つというのが
・打つポイント
・体重移動
・ボールに力を伝えるスイング
・バックスピン
・ボールのどこを打つか
こういったことです。
この5つはそれぞれ打球を飛ばすことに必要な要素であり、これらを身につけることはホームランの打ち方を身につけることだと私は思っています。
ホームランバッターというのはパワーがある選手というイメージが強いかもしれませんが、意外とそうではなく、どちらかと言うとこれら5つのホームランの打ち方を知っておりそれを試合で出来るかどうかの差の方が大きいんです。
それでは先ほどホームランの打ち方として挙げた5つをそれぞれ詳しく解説していきたいと思います。
ホームランの打ち方@ 打つポイント
まずは打つポイントをしっかりと確認することが大切です。
打つポイントとはバットでボールを打つ位置のことです。
この位置によってボールに伝えることの出来る大きさは大きく変わります。
分かりやすい例を出しますと、ものすごく体の近くで窮屈な状態でボールを打っても打球は思うように飛びませんよね。
自分でも分かると思いますが、明らかにポイントがおかしいのでボールにうまく力を伝えることが出来ていません。
ボールにしっかりと力を伝えるにはまず自分のポイントでしっかりとボールを打つことが大切になります。
ですがここで困るのが、このポイントは人によって微妙に位置が異なるという事です。
全ての人が一番打ちやすいポイントが同じであればそのポイントを伝えてそこで打ちなさいと指導をすれば簡単なのですが、全くポイントが違う人もいればほんのわずか違う人もいます。
指導者の中にも、打つポイントは腕を伸ばしきった位置という指導者もいれば、少し肘を曲げた位置と言う指導者もいます。
これはどちらも決して間違いではないのですが、人によってポイントが違うことから指導者によって意見も割れるということです。
ですので大切なのは自分に合ったポイントをしっかりと見つけるということなんですね。
誰かにこのポイントで打ちなさいと言われてもそれが自分に合っていなければホームランを打つのは難しくなります。
そこでおすすめな練習メニューが外野ノックです。
外野ノックは自分の打ちやすいポイント、力を伝えることのできるポイントを見つける練習として非常に効果的です。
ちなみに外野ノックはホームランバッターとして有名な西武ライオンズの中村剛也選手や山川穂高選手がポイントの確認として試合前に行っていることもあります。
なぜ外野ノックがおすすめなのかと言うのと、外野ノックでボールを飛ばすには自分のスイングのみでボールを飛ばすしかありません。
ピッチャーの投げた球を打つ場合、反発力に頼ることが出来るのでボールが思ったよりも飛ぶこともたまにあります。
ですが外野ノックは自分がトスしたボールを打つことになるのでそうはいきません。
それと、外野ノックって思い切り打っても意外と飛ばないんです。
これはやっていただければ分かると思いますが、外野ノックで綺麗な外野フライを打つにはしっかりの自分のスイングで力感のないスイングで打つことが大事なんです。
外野ノックの上手い人というのは力任せに決して打たず、安定して自分のポイントで打つことが出来る人が多いです。
また、外野ノックのコツを掴み、自分のポイントが分かれば「こんなに簡単に打球が飛ばせるのか」ということも分かると思います。
ですのでホームランの打ち方として、十分のポイントを見るけるために外野ノックをやってみて下さい。
非常に効果的な練習メニューですよ。
ホームランの打ち方A 体重移動
体重移動と言う言葉はバッティングにおいてよく耳にする言葉ですよね。
体重移動とは簡単に言えば下半身で体重をうまく使い、それをボールに伝えることでより大きな力を加えることです。
これも例として分かりやすく説明すると、絶対に下半身を使わずに手だけでボールと打つのと、体重移動のやり方はどうであれ下半身や全身を使ったスイングの方がボールに大きな力を伝えることは出来ますよね。
しかし、体重移動がよくわからない人や間違った形で認識している人が実は多いです。
そういう私自身もそのうちの1人で小学生のころから体重移動をしなさいと言われ続けていましたが、正しく出来るようになったのは高校生になってからです。
ですが、体重移動を正しく理解し、身につける練習をしていけばそんなに難しいことでもないので大丈夫です。
そして体重移動を正しく身につければ1つホームランの打ち方として大きな武器になるはずです。
では体重移動を身につける練習を紹介していきます。
今回はまず体重移動とは何かを理解する練習、そのあとに体重移動を身につけていく練習という2つのステップで体重移動を身につけていく練習を紹介していきます。
まずは体重移動とは何かを理解する練習からです。
今回紹介する練習メニューは回転式のイスを使ったティーバッティングです。
この練習はクルっと一回転するイスに座った状態でボールを打つという練習です。
まず準備してもらいたいのは1回転できるイスです。
こういったイスですね。
一応回転すればいいのですが、ひじ掛けや大きな背もたれなどがあるとスイングがしにくいので出来るだけシンプルなものがベストですね。
この椅子に座った状態でトスされたボールを打っていきます。
座った状態で足を実際のバッティング時と同じ幅で広げ、あとは普通に打ちます。
下半身がイスに座っているということで動きが制限されます。
その中で下半身をうまく使うには回転するイスの動きを使う必要があります。
この時の感覚が下半身を使ったスイング、体重移動時の動きと非常によく似ており、イスを使うことでその動きをスムーズに分かりやすくサポートできます。
ちなみに、手打ちがひどい場合ですとイスの動きをうまく利用できず、トスされたボールをうまく打てません。
この椅子に座った状態でも強い打球が打てるというのが最終的な目標です。
また、もし椅子は用意できたけどトスが出来ないという場合はイスに座った状態で素振りをするだけでも十分効果はあるので大丈夫です。
ここまででまず体重移動とは何なのかというのが分かると思います。
次にその体重移動を身につけ、スイング動作に取り入れる練習メニューです。
今回紹介するのは寸止めティーバッティングと言う練習です。
このティーバッティングは上半身を使わず下半身をうまく使い、上半身以外の力だけでボールを打つ練習です。
やり方はまず、両肘を両脇腹につけた状態でバットを自分の体の前に位置させ固定させます。
この状態でボールをバットで打っていきます。
注意する点は肘を脇腹から離さないこと。
このティーバッティングでは腕の力や上半身の力は一切使ってはいけないので肘はつけた状態のままでバットの位置も固定させてください。
また、この時に手首で打とうとしたりするのも禁止とさせていただきます。
イメージ言うと腕や上半身の力は使わずバットをボールに当てる直前で寸止めするイメージなのでこういった名前で呼んでいます。
ではどのようにして打つのかと言いますと、バットを固定した状態で下半身で体重移動を行い、軸の回転の中でボールにその体重をうまく伝えて打球を飛ばします。
下半身の体重移動をうまく行わないと、この寸止めティーバッティングでは打球を飛ばすことは難しいです。
まずは、近い距離でネットに向かって打っていく形で良いです。
バッティング時の下半身の使い方を寸止めティーバッティングで身につけながら手打ちを改善していきます。
当然、この形で強い打球を打つには下半身の使い方、体重移動をうまく行わないと無理ですのでよりう良い打球を打てるように意識しながら打っていきます。
そして、強い打球が打てるようになったら、今度はネットではなくロングティーと同じような形で寸止めティーバッティングで打球を遠くへ飛ばしていきます。
繰り返していくうちに下半身の使い方や体重移動が打球を飛ばすのにいかに重要かが分かるようになると思います。
ちなみに、この寸止めティーバッティング、腕や上半身の力を使いませんがトスされたボールをホームベースから外野フライあたりまで飛ばすことも出来ますし、選手によっては外野の頭を軽く超える打球を飛ばす選手もいます。
ですが普段手打ちの選手ですと、そもそもバットにうまくボールが当たらなかったり、下半身の使い方自体がいまいちわからないという選手もいます。
この練習では上半身の力を完全に使わないので手打ちを直す練習として非常におすすめです。
寸止めティーバッティングで打球が飛ばせるようになればなるほど、体重移動の重要性が分かると思います。
体重移動を意識しながら、寸止めティーバッティングを行ってみて下さい。
上半身の力に頼らずともこれほどまで強い打球が打てるのかと、上手く下半身を使ったスイングが出来るようになると感じると思います。
それに加えて上半身や体全体の力をさらにボールに伝えられれば打球はより遠くへ強く飛ぶようになります。
手打ちを改善するために、手や上半身の動きを制限するこのティーバッティングで、最初はやや難しいと思いますがやり方を覚えて、コツさえつかめば手打ちの改善に非常に効果があります。
ホームランの打ち方B ボールに力を伝えるスイング
次はボールに力を伝えるスイングを身につけてホームランの打ち方を身につけていきます。
ボールに力を伝えるスイングというのは簡単に言えばここまで紹介してきた打つポイントと体重移動を実際のスイングに取り入れるというものです。
つまりここまでの練習をより実戦向きなものに仕上げていくということです。
では具体的にどのような練習をすれば良いのかを紹介します。
ホームランの打ち方としてボールに力を伝えるスイングを身につけるにはロングティーがおすすめです。
ここで意識をしてもらいたいのはまずは打つポイントです。
先ほど外野ノックで身につけた自分に合ったポイントでしっかりと打つことを意識してください。
その次にこちらも先ほど身につけた体重移動です。
ここまでの練習では体重移動を身につける練習はしましたが実際にバットを振る練習はまだしていません。
体重移動のしかたと体の動きは既に分かっているのであとはその状態でスイングが出来るかどうかだけですのでロングティーではその形を作っていきます。
以上の2つを意識しながらあとはバッティングフォームを崩さず、どれだけ遠くへ打球を飛ばせるかだけ意識していただければ大丈夫です。
ロングティーは外野ノック同様、反発力に頼ることが出来ないので自分のスイングによってしかボールに力を伝えることが出来ません。
ですので自分のスイングの状態が打球にそのまま表れるのもロングティーの特徴で、ロングティーで打球を遠くへ飛ばせるということは、それは打球を遠くへ飛ばすことのできるスイングが出来ているということの表れでもあります。
ここまで身につけた打つポイントと体重移動を意識しながら、少し気になる点があればロングティーをする中で少しずつ微調整をしてもかまいません。
スイングの確認作業としてロングティーはおすすめです。
ホームランの打ち方C バックスピン
続いてホームランの打ち方として紹介するのがバックスピンについてです。
ボールにバックスピンを加えることで、ボールは鋭く、伸びるようになるため打球の飛距離も当然伸びていきます。
分かりやすい説明としては、バックスピンの反対であるトップスピンをボールにかけたらどうなるかをイメージすれば良いかと思います。
トップスピンがかかるとボールは上から下に回転しますので打球は伸びにくくなりますよね。
またホームランバッターと言うのはこのバックスピンを意図的にボールに加えているため打球が飛ぶんです。
ではバックスピンはどのようにしてかけるのかを説明していきます。
バックスピンのかけ方として色々な方法があるのですが最もわかりやすいので手首を返す動きです。
ヘッドを走らせるなんて言い方もされますが、今回は手首を返すという表現の方が分かりやすいと思うのでそうします。
やるべきことはボールを打つ瞬間に右バッターであれば右手首、左バッターなら左手首を返すような動きを加えます。
こうすることで打つ瞬間にバットのヘッドが加速されると同時に、バットのヘッドが立つことでボールを捕らえる瞬間にボールをこするような形でボールを打つことが出来ます。
こうすることでボールに強烈なバックスピンが加わり、ホームランが出やすくなるというわけです。
ですがこれだけ聞いてもよくわからないという人も多いと思うので、このホームランの打ち方として必要な手首の返しを身につける練習を紹介します。
今回紹介するのは逆手ティーバッティングという練習メニューです。
やりかたは簡単で右打者はバットを持つ手を左手が上、左打者は右手が上になるように持ちます。
この状態でティーバッティングをする、ただそれだけです。
実際にやっていただけると分かりやすいですが、逆手の状態でボールを打つと自然と手首が返すような動きになります。
ただし、当てるだけですと分かりにくいので逆手の状態でもしっかりと振りぬくことだけは忘れないでください。
これを繰り返しながら手首を返すという動きを理解し、あとはバットを持つ手を元に戻して打っていきます。
その中で本来の持ち方で手首を返す動きをバッティング時に加えられたら、バックスピンをかけられるようになると思います。
ホームランの打ち方D ボールのどこを打つか
最後のホームランの打ち方として紹介するのはボールのどこを打つかです。
ボールの中心を綺麗に打つというのがバッティングの基本と言われています。
ですがホームランの打ち方という点においてはそうではないんです。
ホームランの打ち方としてよく言われるのはボールの真ん中のやや下を打つと打球が飛ぶということです。
ちなみにこれは先ほど紹介したバックスピンにも非常に関係しており、バックスピンをかけるのであればボールの真ん中を打つよりも真ん中のやや下を打ったほうがかかりやすいのは分かると思います。
ですのでホームランを打ちたいという場合は必ずしもボールの中心を打つのではなく、やや下をバックスピンをかけるように打つのが実はホームランの打ち方としては最も理想なんです。
ですが、日本人はボールのやや下を打つのことが自然と難しくなっていることが多いんです。
それは日本特有の指導法にあり、「バットは上から叩け」というような野球をやっている人なら一度は耳にしたことはあると思います。
日本ではやたらとダウンスイングを推奨する指導が昔からあり、こういったスイングではボールに角度がつきにくく、バックスピンがもかけにくいです。
私はこの指導法こそが日本人が外国人に比べて打球が飛ばない最も大きな原因だと思っています。
最近ではこの指導法も見直されてきましたが、打球を飛ばすならボールの下側を打ち、バックスピンをかける。
これは外国人選手であれば当たり前の認識ですが、日本のアマチュア野球ではまだまだ知られていません。
また、他には練習メニューも打球が飛ばない原因になっています。
その代表的なものがティースタンドを使ったティーバッティングです。
日本で主流の従来のティーバッティングに使われるティースタンドは
FBT-351 スウィングパートナー野球 バッティング練習 バッティングティー ボール不要 ティーバッティング 野球 打撃練習器具バッティングティー硬式 |
このような形のボールを置くタイプのものが多いです。
別にこのスタンドを使ったティーバッティングが悪いとは言いません。
様々な用途で、目的を持って使えば非常に効果のある練習になりますが、ボールを遠くへ飛ばすための練習としてはおすすめは出来ません。
先ほども言ったように、ボールを飛ばすにはボールの下側を打ち、バックスピンをかけることが必要です。
ですがこのようなティースタンドですと、ボールが置いてあるゴムの部分を打たないようにと、無意識にボールの中心から上を打とうとしてしまいます。
そうなってしまうと、どうしても上から叩くダウンスイング、つまり打球が飛びにくいスイングが身につきやすくなってしまうんですね。
あの有名な落合博満さんの場合は、このようなティースタンドを一切使わず、ボールの下を狙って打ち、バックスピンをかけてわざとフライを打つような練習を今から何十年も前からやっていました。
はっきりいって日本で主流の指導法であればあり得ないと言ってもいい練習メニューですが、それでも落合さんの現役時代の成績を見ればその練習が正しかったかどうかは説明するまでもないですよね。
このように日本人が打球が飛ばないのは指導法や、当たり前のようになっている練習メニューが原因になっていることもあります。
こういった指導を小さいころから当たり前のように受けていると、実はどんどんホームランを打てるスイングから遠ざかって行っているんですね。
ではホームランが打てるボールの打つ位置を身につける練習メニューを紹介します。
今回紹介する練習メニューはアメリカ、メジャーリーグで大流行し、最近では日本のプロ野球でも取りれている選手が多いスピンティーという練習メニューです。
この練習はメジャーリーグのホームランバッターや、日本で言えば柳田選手なんかも取りれている打球を飛ばすためのバッティング練習です。
先ほども紹介しましたが、日本で主流の従来のティーバッティングに使われるティースタンドは
このような形のボールを置くタイプのものが多いです。
ですが今回紹介するスピンティーに使用するのはボールを吊るすティースタンドを使います。
このようなティースタンドです。
この2つのティースタンドで一体どのような違いが出るのかを説明していきます。
まず先ほども名前を出しましたが、近年メジャーリーグで話題となったフライボール革命はご存知だと思います。
フライボール革命とは簡単に言えば、フライを打つ意識を強く持ち、ホームランを打ちましょうみたいなことです。
これだけ聞けばそんな上手いこといかないと思う人は多いでしょうが、もう少し細かく説明するとただフライを打ち上げようとしているのではないです。
比較対象として、よく日本の野球の指導として耳にする上から叩けというスイングと比較していきます。
まずイメージしやすいと思いますが、ホームランを打つには打球に角度が必要ですし、ある程度打球が上がらなくてはいけません。
どんな力強いスイングで、どんなにボールに力をぶつけても、ゴロになってはホームランにはなりませんよね。
これがまずホームランを打つためのスイングで、上から叩くスイングとフライボール革命との違いです。
ただ、これよりも重要になるのがボールに加わる回転です。
フライボール革命ではフライを打つ意識を強く持つことで、バットがアッパー気味に出るためボールの下側をとらえやすくなります。
逆に上から叩くスイングだと、ボールの上側をとらえやすくなります。
この時にこの2つのスイングでボールにどのような回転が加わるかを考えていきます。
ボールの下側を下から打つと、ボールにはバックスピンが加わるのが分かると思います。
一方、ボールの上側を叩いた打球はトップスピン(順回転)になりやすくなります。
この2つの回転を比べるとバックスピンの方が打球が伸びやすく、角度が出やすいのは分かりますよね。
ジャストミート出来た!と思ったら意外と打球が伸びなかった。
逆にジャストミートには見えないものの打球がものすごく伸びてホームランになったなんてシーンをプロ野球を見ていてもよく見ますよね。
また、ホームランバッターと言うのはこのバックスピンのかけ方を知っており、意図的にボールにバックスピンを加えることでホームランを打っている選手も多いです。
ものすごく軽くホームランを打つイメージがある選手はいると思いますが、あれはパワーがあるのもそうですが、それ以上にボールに綺麗なバックスピンをかけているからということのほうが大きいんです。
では大流行したスピンティーとは一体どのような効果があるのか?
従来のボールを置くタイプのティースタンドですと、どうしてもボールを上から叩いてしまうスイングになってしまいます。
ボールが乗っている状態ですので置いてある部分を打たないようにとボールの中心から上の方を無意識に狙ってしまうものです。
これではホームランを打つために必要なバックスピンをかけるスイングは絶対に身につきませんし、むしろどんどんそのスイングから遠ざかってしまいます。
反対にスピンティーはボールが吊るしてある状態ですので、ボールの下側を思い切り打つことが出来ますし、その意識もしやすいです。
そのうえでバックスピンをうまくかけること、そのためのスイングを自然と身につけることが出来るのがスピンティーを使った練習の最大の特徴であり、メジャーリーグをはじめ、アメリカ、日本で大流行した理由です。
この練習メニューはメジャーリーグの約30球団をはじめ、日本のプロ野球球団やアマチュア野球のチームでも多くのチームが取り入れています。
また、セッティングも1人で簡単に出来るため個人のトレーニングとして使いやすいのも特徴です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はホームランの打ち方と、それを身につける練習メニューを紹介させていただきました。
記事中でも書いた通り、ホームラン=パワーというイメージが強いかもしれませんがそうではないです。
ホームランには打ち方というのもがあり、それを知っているか知らないかで大きく差が出ます。
そしてそのホームランの打ち方を正しく身につけることが出来れば、ホームランが増えるのはもちろん、きっとバッティングのパフォーマンスの向上にもつながるはずです。
もしよかったら今回紹介したホームランの打ち方を身につける練習メニューを取り入れて入れてみて下さい。