では続いて、頭を動かさないバッティングフォームによりメリットやバッティングへの影響を紹介していきます。
1つ目は
情報処理能力の向上です。
少し難しい言葉を使いましたが、要は顔を動かさないことで動体視力を良くすることが出来るということです。
動体視力とは簡単に言うと
動いている物体の情報を処理する能力のことです。
これは野球のバッティングで言うと、ピッチャーが投げたボールの情報、つまりコースや高さ、球種、球の軌道などを目で見た情報だけで処理することです。
ここからは先ほど紹介したことと被りますが、バッターはピッチャーが投げたボールを目で見ることで、そのボールの情報(コース高さなど)を得ます。
そして、その情報を処理し、それに対する動きを脳から信号として体全体に送られスイング動作に入ります。
ピッチャーが投げた瞬間からバットに当たるまでの一瞬でこのようなことを無意識に行っているのです。
動体視力が悪いと、目で見て処理したボールの情報と、実際のボールとの間に誤差が生じてしまいます。
先ほども言いましたが、少しの目線のブレでしたら、緩い球、遅い球なら普通に打ててしまうかもしれません。
ですが、そのわずかな目線ブレによる動体視力への影響は、球速が上がったり、変化球のキレや変化量が上がるにつれ確実に大きくなっていきます。
頭を動かさないバッティングフォームにすることで本来ある動体視力でボールの情報を処理することが出来ます。
動体視力については下の記事で詳しく紹介していますので良かったら参考にしてください。
動体視力を鍛えると打率が一気に上がる!バッティング上達方法
2つ目は
軸を安定させることが出来るということ。
バッティングではスイング時に軸を安定させ、腰、下半身の回転でボールに力を加えるのが基本だと言われています。
実際にやっていただけると分かるのですが、構えの段階から頭をピッチャー方向、キャッチャー方向どちらでもいいので動かしてみて下さい。
すると体の軸が安定しにくくなるのが分かると思います。
頭、顔以外の部分をピッチャー方向やキャッチャー方向に動かした場合に比べて、顔を動かしたときの方が軸が圧倒的に安定させにくいのが分かると思います。
頭を動かさに、つまり頭の位置さえ安定させておけばある程度他の部位があんてしなくても軸を保つことはなんとかできます。
しかし頭が動いてしまうとと、それだけで一気に軸はブレやすくなってしまいます。
軸を安定させるためにも、まずは頭を動かさないバッティングフォームを意識してみて下さい。