ではキューバ戦で感じたことを紹介していきます。
一番は何より日本代表侍ジャパンのWBC初戦を勝利で飾れたことです。
内容も大事ですがチームに勢いを与えるのは間違いないでしょう。
では細かい部分を紹介していきます。
日本の先発ピッチャーはロッテの石川歩選手。
個人的には非常に期待している投手です。
いきなりピンチを背負い、嫌な空気がありましたがセカンド菊池選手のファインプレーがありました。
あのプレーは試合後の小久保監督のコメントでもありましたが非常に大きかったと思います。
結果的に初回は0点で抑えることが出来ました。
その裏、2アウトを取られたものの青木選手筒香選手の連続ヒットで1点を先制。
とりあえず試合の流れをつかんだと思います。
試合前半を見て感じたことは小林誠司選手のリードです。
私が言うのもおかしな話だとは思いますが少々分かりやすいリードだったように感じます。
石川選手は調子は悪くなく、特にストレートが良かったと思います。
コーナーに丁寧に、切れのあるストレートを投げている印象でした。
ただ変化球も悪くはなかったのですが今日の状態ならストレートで攻めてたほうが良かったように感じました。
実際打たれたボールは変化球が多かったです。
またストライクボールもはっきりしていた印象もありました。
特に気になったのはストレートでカウントを稼ぎ、変化球で打ち取るという言うならばセオリー通りの配球。
セオリーが悪いわけではないのですが石川選手の調子もそうですし、ちょっとわかりやすすぎたように感じました。
ストレートでカウントを稼ぎ変化球を打たれるというシーンも多かったです。
どの球で打ち取るかというのをその日のピッチャーの状態でしっかりとリードすることがキャッチャーには求められます。
そういう意味では今日の石川選手の場合は勝負は真っすぐというのが正解だったのかなと個人的には思っています。
その後のリリーフ陣の配球も特に変化がなくて分かりやすかったです。
他に気になったのが則本投手の状態です。
強化試合の段階から成績が良くなかった則本選手。
結果的には今回の登板も良くありませんでした。
ただボール自体には力があったように感じます。
2イニングは良い投球だったので今後良くなっていったらいいなと思います。
投手陣は6点取られましたが他に特に気になる点はありませんでした。
他に挙げるとしたら秋吉選手の投球。
シーズン中あまり秋吉選手の投球を見たことがなかったのですが今日秋吉選手のピッチングを見てなぜかは分かりませんがドミニカやアメリカ代表に投げたら打たれるようなイメージが頭の中でできました。
特に右バッターに打たれるイメージが出来たんです。
実際今回の投球でもピンチでの登板ではあったもののセンターオーバーを打たれました。
なぜイメージが浮かんだのかは分かりませんが(おそらく球質)現実で起こらないことを願っています。
続いて野手陣。
攻撃陣は11点を取ることが出来ましたし良かったのではないかと思います。
ですが細かい部分で気になったことがいくつかありました。
1つ目が筒香選手。
先制タイムリーとホームランを放ちチームの勝利に大きく貢献しました。
ただ一つ感じたのがつなぐ意識が強すぎるのではないか?ということです。
もちろんつなぐ意識は大切ですがランナーなしの場面でレフトライナー?フライ?を打つシーンがありました。
綺麗に打った当たりではあるのですがどこか筒香選手のバッティングに寂しさを感じました。
つなぐ意識は大切だとは思いますがランナーなしやチャンスの場面では日本の4番として思い切って振っていった方が筒香選手の良さが出るような気がしました。
そういう意味ではホームランの場面は筒香選手らしい素晴らしいホームランでした。
状態は良いと思うので次のオーストラリア戦も期待しています。
2つ目は坂本勇人選手。
素晴らしいと感じたのがインコースの球を打ち三塁線を破った2ベースヒット。
実は大会前から左脇が開くシーンが多いのが気になっていました。
特にアウトコースを打つ場面はほとんど左脇が気になりました。
ただインコースに球が来るとうまく腕をたたみ内側からバットが出る。
おそらく無意識だとは思いますがさすがだと思いました。
やはり坂本選手のインコースを打つ技術は素晴らしいです。
坂本選手も状態がかなり良さそうなので次戦からも期待しています。
※坂本選手のインコースの打ち方はこちらの記事で紹介しています。
続いて山田哲人選手。
山田選手もレフトに良い当たりのツーベースヒットを打ちました。
状態は良さそうに見えますが一つ気になったことがあります。
それがバットのヘッドです。
山田選手と言えばバットのヘッドを上に上げるような独特な動きが特徴的です。
あの動き自体は問題ないのですが山田選手は強化試合の時から打つ直前にヘッドが若干下がり、下から出ているように感じます。
ただ泳がされるとまでは言いませんが気持ちタイミングが早かった時は問題なく打てているんです。
思い出したもらえれば分かると思いますが台湾戦のホームランもキューバ戦でのツーベースも気持ちタイミングが早くポイントが前なんです。
逆に本来のタイミングでバットを振った場合は結果が出ていないんです。
オリックス戦のキャッチャーフライなんかはまさにそうでした。
オリックス戦では一つキャッチャーフライでアウト。天井に入った?のでファールになったものも含めたら2球ありました。
あの2球は本来の山田選手なら間違いなくホームランや長打を打っている球なんです。
特に少ない甘い球を確実にとらえることのできる山田選手だからこそ2球もミスショットをするのは気になります。
他にも強化試合から見ているとセカンドフライなどのボールのしたをこすったようなアウトが多いんです。
山田選手を見ていると気持ち泳がされているほうがきれいに打てている印象があります。
キューバ戦の最終打席のレフトフライも非常にいい当たりでしたがあれも気持ち泳がされていました。
これは悪いことではないのですが逆に普段確実にとらえられているボールが打てていないんです。
やはり本来打てるボールが打てないのは大きいですので今後改善されていくことを期待しています。
最後に大活躍だった松田宣浩選手。
特に気になったこともなく今後も好調を維持してほしいです。
大活躍だったということで松田選手のバッティングフォームについて少し解説したいと思います。
松田選手と言えばヘッドを立てる選手が多い中地面と平行に近い状態で打つのが特徴的です。
ヘッドを立てないことで非常にきれいなレベルスイングになります。
これは松田選手だけでなく青木宣親選手もそうです。
松田選手の打ったライトへのヒット。
アウトコースへの難しいボールだったのですが見事でした。
ヘッドを立てることで打球に角度がつきやすいというメリットがありますがヘッドをあえて立てないことで対応できる球の範囲が増えるように個人的には思っています。
あと角度が付きにくいと言われているものの松田選手はホームランも多く打てる選手です。
それには松田選手の
右手首に秘密があるんです。
詳しくは
こちらの記事で紹介しているので良かったらご覧ください。
松田選手自身強化試合からあまり思うような結果が出ていなかったので大活躍のキューバ戦をきっかけに今後の活躍に期待しています。