まずは中国戦を分析します。
※キューバ戦とオーストラリア戦は以下の記事で詳しく紹介しています
WBC2017 キューバ戦を分析
WBC2017 日本対オーストラリアを分析!
中国との試合は正直特に感じることはキューバ戦やオーストラリア戦に比べてなかったです。
その中で3つだけ気になる点がありました。
1つ目は
小久保監督について。
以下が中国戦のスタメンです。
1 遊 田中広輔
2 ニ 菊池涼介
3 DH 山田哲人
4 左 筒香嘉智
5 一 中田翔
6 中 鈴木誠也
7 右 平田良介
8 三 松田宣浩
9 捕 小林誠司
先発 武田翔太
このようになっています。
前の2試合と比べてスタメンを変更しました。
おそらく2次ラウンド選出も決まったので、調整や実戦感覚という意味でも少しスタメンを入れ替えたのだと思います。
これ自体はなんの問題もないと思いますし、このスタメンならこのオーダーに自然となるだろうとも思っています。
ただ山田選手を3番で起用したのはちょっと違うかな?と思いました。
もちろん中国戦のこのメンバーなら山田選手が3番を打つのが普通ですが今後も山田選手を1番で起用していくのであれば多少オーダーに違和感があっても山田選手は一番で起用するべきではないのかな?と個人的には思いました。
また、前回優勝を逃したWBC2013でも大会を通じて1番バッターを固定できなかったということもありました。
先頭バッターというのは非常に重要です。
もし今後山田選手の打順を変えていくというのであればまだ良いのですが今後も1番で起用していくつもりならどうなのかなという印象を受けました。
2つ目が先発の武田翔太選手。
初回先頭バッターにいきなりヒットを打たれたものの低めにボールが集まっていて調子は悪くないのかな?という印象を受けました。
しかし2回以降は球が高めに行くことが多いのが気になりました。
球威でガンガン押していくというタイプのピッチャーではないので、やはり丁寧に低めに集める投球が理想だと思います。
そんな中で一番気になったのが武田選手最大の武器であるカーブです。
カーブは全体的に低めに集まっていました。
ただ相手の打者がなかなか降らないというのが気になりました。
振りにいって止めるというのではなく初めから振らないという感じにも見えました。
もしかしたら曲がりが早いのかな?と感じました。
カーブが活きてくると武田選手の投球の幅が一気に広がりますが、中国戦のように振ってもらえないと今後は厳しいようにも感じました。
2次ラウンド以降でも先発を任されることがあると思いますのでなんとかカーブの精度を上げてもらいたいです。
3つ目が藤浪晋太郎選手。
また荒れるかな?という心配なスタートでしたが4者連続三振をとるなどなんとか抑えました。
藤浪選手の印象はやはりコントロール。
ストライクとボールの差がはっきりしているのが気になります。
荒れ球というのは狙いが絞りにくく逆にバッターからしたら嫌というイメージがあると思います。
間違いではないと思うのですが藤浪選手の場合見ているとめちゃくちゃコントロールが悪いわけではないという印象があります。
球は荒れているが荒れすぎていないという感じでしょうか。
なので藤浪選手の球の荒れ方は打者としてはあまり嫌ではなくむしろ打ちやすいようにも感じます。
ただ藤浪選手のたまには力があります。
なので連打を浴びるということはこれまでなかったのですが2次ラウンド以降は藤浪選手のボール以上に力のあるバッターもどんどん出てきます。
また、特に変化球なのですが抜けてほとんど変化のしていない球が真ん中から内側(右打者)に甘く入るのが気になります。
ストレートもたまに抜けるように入ることがありました。
たった1球で試合が決まることもあります。さらに2次ラウンド以降ではそういった1球を確実に打ってくる選手も増えてきます。
今の藤浪選手の状態を見ているとそういった意味では2次ラウンド以降、大事な場面では安心して任せられないなという印象を受けました。