侍ジャパン 2次ラウンド分析
まずは2次ラウンド初戦のオランダ戦。
序盤から予想とは大きく違った展開となりました。
両チームの先発ピッチャーは石川歩選手とバンデンハーク選手。
両者ともに好投手ということもあり、2番手以降が勝負のポイントと予想していましたが全く異なる試合展開。
延長タイブレークの激闘の末、日本代表が8対6で勝利しました。
こういったゲームを2次ラウンドで経験できたのは大きなポイントだと思います。
チーム全体の結束力もさらに増したのではないでしょうか。
第2戦はキューバ。
1次ラウンドでも対戦しましたが1次とは違って厳しい試合展開でした。
侍ジャパンのエース菅野智之選手が試合を作れませんでした。
取られたら取り返すという試合展開が続き、8回の裏に日本が一気に3点を奪い8対5で2次ラウンド2連勝。
3戦目はイスラエル。
こちらは序盤から1戦2戦目とは対照的に両者1歩も譲らない投手戦。
試合が動いたのは6回。
日本が一気に5得点。
これで試合が決まりました。
最終回に3点を失ったものの結果は8対3で勝利。
この試合は投手陣が良く投げました。
中でも先発の千賀滉大選手は素晴らしい投球でした。
以上のように2次ラウンドも苦しい試合展開ながらも3連勝という形で終わることが出来ました。
気になったのはやはり先発投手。
菅野選手、石川選手という頼れる先発二人が試合を作れなかったことがやはり一番大きいと思います。
準決勝以降も先発を任されると思いますが少し不安が残りました。
準決勝以降はさらに厳しい戦いになることが予想されます。
先発ピッチャーがしっかりと試合を作れるかどうか。
相手が強くなればなるほど重要になってきます。
また相手の投手力も上がっていきますので先発投手は頑張ってもらいたいです。
そんな中千賀投手は素晴らしい投球を見せてくれました。
準決勝以降先発を任せられる可能性も十分にあると思います。
制球、球威。あらゆる点で安定していますので非常に期待できる投手です。
また、リリーフ陣も安定感はあります。
さらにレベルの上がる準決勝以降でもしっかりと抑えてくれることを期待しています。
そんな中不安が残るのはオランダ戦で9回に同点に追いつかれてしまった則本昂大選手。
強化試合からWBC本戦まで調子が良くないです。
貴重な戦力ですし、良い投手なのは間違いないのですが今の状態では準決勝以降の登板は難しいかなと感じます。
打撃陣は毎試合多く得点しています。
山田哲人選手の状態も上がってきて、さらに打線に力がついた印象があります。
特に心配することはないのですが見ていると侍ジャパンの打線は勢いに乗ると強いという印象があります。
その勢いの中にやはり応援というものもあると思います。
ここまでは日本での試合ということもあり完全ホームという状況での試合。
打線が乗ってこれば球場全体が盛り上がる状況。
しかし準決勝以降はそうはいきません。
慣れない環境で日本で行うような完全ホームという環境もありません。
関係ないと思う人もいるかもしれませんが球場の雰囲気や応援というものはものすごく大きいです。
アメリカで行われる準決勝以降の環境でもしっかりと打線がつながるかどうかがポイントとなりそうです。
打線の状態としては不調という選手もおらず、全員がしっかりと結果を残している状態ですので心配はないでしょう。
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